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mik.hamaのいい加減にします

2021.04.10
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エンナはミュンヘンを拠点とした小規模な光学メーカーで、
アルフレッド・ノイマン氏により1920年に創立された。
社名のENNAはノイマン氏のイニシャル、
N・A(=エンナと発音)に由来している。

ノイマン氏が亡くなった後の1945年からは、
義理の息子のヴェルナー・アッペルト氏により引き継がれて、
多い時には、一眼レフ用で焦点距離が24~600mmまでのレンズが存在していたようだ。
同社の主なレンズデザイナーはジークフリート・シェーファー氏であり、
どうやら、元ツァイスの鬼才ルートビッヒ・ベルテレ氏も関わっていたらしい。

そのお陰か、エンナは地味ながらも結構革新的なレンズを作っていて、
1953年には、西ドイツで最初のレトロフォーカス型広角レンズ、
リタゴン35mmf4.5を発表をして、
それはF3.5,F2.8,F2.5へと次々に改良されていき、
最後には焦点距離が28mmf3.5という、
当時としてはセンセーションを巻き起こした、
一眼レフ用広角レンズへと発展していった。

1955年にテレフォトタイプのテレ・エナリート135mmf3.5を発表。
翌年の1956年に結構な話題になったエナストン(エナリート)85mmf1.5を発表。
1958年になると、大口径の広角レンズ35mmf1.9のスーパーリタゴンと、
それまで無かった標準レンズ、エディクサ用のエナリート50mmf1.9が登場。

1961年には、12枚構成でドイツ初のズームレンズだった85~250mmf4が登場。
恐らく、焦点距離が伸び縮みする事から、
このレンズは "Gummilinse"(グミリンゼ=ゴムレンズ)と呼ばれ、
これは世界初の望遠ズームでもあった。
レンズ前面のフィルターは使用不可で、
後部に差し込み式のフィルターを使用するタイプだ。

1958年には、タムロンのアダプトールの元祖ような、
エンナ・ソッケル(ソケット)という絞りとヘリコイドを備えたアダプターを発表。
一つのレンズで色んなマウントに対応できるレンズを生み出している。

エンナ・ソッケルには2つのバージョンがあり、最初のものはプリセット絞りだったけど、
12種類の24~240mmのレンズが選べてエクサクタとM42マウントに対応していた。

2つ目は1963~1967年に供給されて、
絞りが全自動となり、10種類のレンズが選択可能になり、
ミランダとアルパマウントが追加された。

エンナは、OEM供給も行っていて、アメリカのアーガスをはじめ、
イギリス・コーフィールドのルマーやルマックスはエンナ製である。

1965年頃からはドイツの販売会社、
フォトポルスト、レヴュー、ユニヴァ―サーなどに関わる名前が入ったレンズを生産。
更にローコスト化を図り、自動絞りでないものやプラスチックの鏡胴のレンズまで作った。
この頃、リタゴンの名称は放棄せざるを得なくなり、
以降エナゴンとエナリートに統一されていく。

1964年までに400万本のレンズを生み出し、
1992年頃まではレンズ以外のアクセサリー類も作っていたエンナ。
現在では、ヴェクシャイトでプラスチックの射出成型機を製造している。


恐らく、リタゴン35mmf4.5は4群4枚というレンズ構成を見ても、
1952年に登場した同じスペックの東側のレンズ、
マイヤー・オプティック・ゲルリッツのプリマゴンの影響を受けているのは間違いないと思う。

トプコンRE200に付けた、リタゴン35mmf4.5。
プリマゴンの比べて最初のエレメントがとても小さい。
シリアルのNr(ヌマ―=No.).123というのにドキドキする。


RE-200は、トプコン原理主義者が唾棄するカメラだから贔屓にしている。
単純に平凡でプラスチックで安物の紛い物という認識のトプコン原理主義は相容れない。

手持ちのRE-200の底にはSAMPLEの文字がある。
これなら、流石のトプコン原理主義者でも少しはドキドキしないかな。
個人的にはシンプルでタフなエクサクタマウントの良いカメラだと思う。


エンナ・リタゴン35mmf4.5の作例(写真は全て銀塩写真)

草むらで佇む一匹のネコ。
おーい、と呼びかけると、チラッとこちらを見ただけで、それっきり。
ネコだって一人になりたい時があるのだろうな、と思い遠くから1枚写真を撮る。


微光量下で爆発したガマの穂をクローズアップ。


日が落ちてシルエットになった、晩秋の葉を落としたカラマツと右下には梅が2本。


大分涼しくなって、人の気配が無く日が落ちた晩秋の里山は何とも寂しい。
カラマツの上に広がる低い雲が北からの冷気を呼び込でいるように見える。


雪を被った八ヶ岳連峰の麓で、農道の脇に栗のイガが散乱している。

ここら辺には栗の木が沢山あるけど、実が小さくて手間が掛かるので今では殆ど拾う人がいない。
それでも、売っている立派なクリに比べて味は数段上なので拾ってくるのだけど、
栽培種と違い消毒も何もしていない野生の栗には時々虫が入っているので、
暫く放置しておいて選別する必要がある。

まず水に入れて浮く奴は要注意、それからしばらく放置すると穴を開けて虫が出てくるので選別する。
年によって多い時と少ない時があって、1/3近くがダメな時もある。
かなりの手間が掛かるけど、最後に得られる味の方は超の付く一品なのだ。


お正月の諏訪大社上社にて。この写真を撮ったのはネズミ年というのが分かる。






最終更新日  2021.04.10 19:30:06
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