年末年始の清め酒は奈良酒と信州酒とメーカーズマーク
いつの間にやら年末年始には1年のご褒美という事で、奈良酒を取り寄せるのが恒例になっている。関西の酒どころと言えば伏見と灘という世の中で、ヘソ曲がりは奈良旅行で潜り込んだ居酒屋の酒を皮切りにして、中々個性的な蔵が多くて面白い奈良酒を贔屓にしているのだけど、自宅の廊下が冷える今時分では冷蔵便で届く生酒が選べるというのも良い。冷蔵保存が必須の熱処理をしていない清冽でデリケートな酒は、クリスマスのシュトーレンという菓子みたいに段々と味が変化していくのも楽しみで、時には夜中にポンという音をさせて栓を飛ばしているのが何とも愉快である。宇陀市の久保本家/睡龍はどっしりとした辛口で他に似た酒を知らない。吉野町の猩々・善童鬼は北陸産五百万石を使った優しい酒。吉野町の花巴は寺院のお坊さんの酒造りを現代にアレンジして作られた酒。御所市の篠峯は岡山の赤磐産の雄町を使ったパンチのある酒。香芝市の大倉はふなくちから厚を加える前に滴ってきたものを直詰めした旨口。信州酒のメインは上田、佐久、小諸の3本。四合瓶は地元諏訪酒の横笛と高天。駒ケ根の信濃鶴でひやおろし・頑卓はちょっと他に見当たらないコスパの良い一品。池田町の大雪渓はいつの間にか2本あった。サントリーと提携してTVのCMでもお馴染みのメーカーズマーク。アメリカでも古い歴史を持つクラフトバーボンの雄は、スーパーでもどこでも手に入る上にコスパの良さが光る。1リットルボトルの方がアメリカらしくて好きだけど、なぜか1Lボトルを眺めながら普通の700mlを味わっている。いつものI.Wハーパーとは違う、華やかで重厚な味わいは主に週末1日だけのお楽しみ。