12月の鳥取旅から1月の島根・鳥取地震と鳥取のウイスキーとジンとビールと目玉オヤジのケロリン桶
1月6日に鳥取で大きな地震が発生した。当日は風邪で具合が悪く寝床でNHKのR1ラジオを聴いていたのだけど、突然、番組が中断して緊急地震速報が流れてきた。そこで島根県東部から鳥取県西部に大きな揺れが予測された事を知る。その後、新しい地震速報が出たりしてラジオから流れてくる現地の状況に思いを巡らしていた。とにかく被災された方々にはお見舞い申し上げます。地元の諏訪地方でも震度2を記録したようだけど風邪ひきの寝床では全く分からなかった。最近、青森の地震について書いたばかりでまたかと思うけど、日本に住んでいる以上は他人事ではないのだ。鳥取市には仕事で3回ほど訪れていて酒と肴が旨くてレトロな街並みが好きで、万年筆博士で智頭杉のシャープペンにイニシャルを入れて貰い風庵で古物を漁り街中で写真を沢山撮った思い出がある。去年の12月に10数年振りに冬の日本海の酒肴を求めて、鳥取市から浜村温泉で一泊して境港へ行き、米子で宿泊する鳥取旅を計画。久方振りに鳥取駅前に降りてみると左手のバードハットは記憶がなく商店街のアーケードが綺麗になったものの、シャッターを閉めた店が増え空き地が増えた印象がある。それでも”浜市”という食堂は健在。手書きのメニュー表の文字が独特で良く分からないものがあるけど、手の掛かった安くて美味い昼飯が嬉しい。昼食後に街へ散策に出てみたものの、雰囲気が変わってしまい以前の様に写真が撮れない。写真を中断して”甘味屋”という和菓子屋で小振りだけど安くて美味い大福と石破前総理がお勧めのはちみつ饅頭を買い込む。そこから鳥取市ふるさと物産館へ立ち寄った以外は、万年筆博士にも風庵にも寄らずひたすら鳥取市街のレトロを探して歩いた。物産館では好物のラッキョウと砂丘の砂で出来た鬼太郎を購入して旅の間はずっと連れて歩く事になる。鳥取旅のお守りですな。ゲゲゲの鬼太郎はモノクロの時代から今に至るまで観続けて来たので、鳥取に来るたびに境港の水木しげるロードへ一度は行って見たいと思っていた。鳥取のマンガといえば青山剛掌さんの”名探偵コナン”も忘れちゃいけないけど、今回はどうしても水木しげるさんだ。島根出身の佐野史郎さんが選んだ水木作品のアンソロジーを連れて冬の鳥取鉄道旅に出れば水木ワールドにドップリと浸れる。この日は鳥取市を切り上げてJRで浜村温泉へ向かう。浜村駅から直ぐ近くで海産物を扱う会社が運営している”魚と屋”という旅館に投宿して日本海の酒肴と温泉を堪能する。ここは朝飯も良かった。昨日までは暑い位だった天気が変わり夜半には雨が降り出していた。明け方は土砂降りだった雨も出発する頃には小降りになり宿から数分の浜村駅に向かい米子経由で境港を目指す。米子駅で降り歩いて5分ほどのホテル真田に荷物を預ける。ここは日本一コスパが良いホテルだ。扉に六文銭があるのを発見して信州人は頬を緩める。宿から米子駅に戻り境港行きのホームへ行くとそこが既に乗り鉄にも嬉しい鬼太郎ワールドだ。ねずみ男のキャラクター電車に乗り込んでみれば車内にも鬼太郎のキャラクター満載。電車内は外国人客もチラホラ居て意外に混んでいる。各駅には妖怪のキャラクターが設定されていて停車駅が近くなると鬼太郎と目玉おやじや猫娘がアナウンスしてくれる。列車はのんびりと18Km程を1時間弱掛けて終点の境港に到着。オンシーズンを外した冬の境港は寒い時期の日本海側のイメージそのもので鉛色の空から小雨が舞っていた。水木しげるロードは結構な人通りで驚いたけど、通りのそこかしこに置かれた鬼太郎に関わるキャラクターの銅像とスタンプを探しながらオリエンテーリングを開始。それから酒飲みは寄らないわけにはいかない”千代むすび”という鳥取を代表する酒蔵がある。今、自宅では日本酒は何本もあるので、因伯人(インパクト)というシリーズのクラフトウイスキーとジンを選ぶ。クラフトジンのパンフレットを見れば、造り手の熱が伝わってくる。昼飯は水木しげるロードの奥にある妖怪キャラクターが消えて少し外れた場所の”みなと”という韓国料理屋さんで安くて美味い。特に寒い時期にはコムタンやキムチチャーハンは沁みる。畑で撮れた小松菜のキムチをサービスしてくれて、練り物の天ぷらまでお土産に頂いた。水木しげるロードには土産物屋さんが幾つかあって何と言うか水木しげる記念館に繋がる仲見世みたいだけど、そこで目玉おやじのケロリン桶を見付けた。この桶は2022年にケロリンとのコラボで作られたもので、他にも色々あるようだけど鬼太郎ファンには一番しっくりくる。個人的にはケロリン自体に殆ど関りはなく銭湯や温泉でケロリン桶にも出会った事が無いのだけど、独特のレトロな雰囲気が好きだ。以前、富山へ行った時に、道中の土産物屋さんでケロリン桶や片手桶とかを見付けて、歯磨きのコップはケロリンの黄色い奴だ。米子の宿の近くは居酒屋が目白押しで迷う。丁度、忘年会のシーズンという事もあるのでどこも賑やかで活気があり、適当に飛び込んだ居酒屋の酒肴は文句なしだった。帰路、駅で倉吉のクラフトビールを買い込み特急やくもで岡山に向かった。最大震度を記録した境港にある酒蔵の千代むすびでは地震の影響で酒瓶が2000本も割れてしまったらしい。酒造りに関わった蔵人を思えば言葉も見つからないけど今ある一升瓶が少し片付いたら取り寄せよう。それから、みなと食堂の女将さんは大事無かっただろうか。米子も大きな揺れだったけどホテル真田や近くの居酒屋さんは大丈夫だろうか。色々思う事はあるけれどこれ以上の災厄が起こらない事を心から願う。