スーパーカブは鬱陶しい雨の日に家でゆっくりと本を眺めているだけでも楽しめる
趣味に関わるものであれば、何であれネットを突いたり本を引っ張り出して調べ、実際にショップを訪れてカタログを集めるだけでも楽しい。小学生だって運転免許など無くてもクルマやバイクの趣味を持つことは出来るし、今時の写真趣味なんかスマホあっての物種だ。30数年ぶりに乗った、昭和レトロそのままで既に生産性が無くなった手元の50ccのスーパーカブは、ヒマがあれば何かと理由を見付けて連れ出し、せいぜい30~40Km/hというクルマ移動ではあり得ないようなノンビリとした世界に浸っているけど堪らない。ガソリンもリッター辺り50~60Km走ると言われ、任意保険はクルマの原付特約で済み税金が年に2000円で、自賠責保険は5年で13、310円いう経済性と車体は10万キロ走っても何ともないというタフネスは究極の移動手段ではないか。今では忘れ去られた時代遅れの50ccカブだけど、今の所、諏訪圏内であればクルマで行く場所へは同じ様に行けるし、逆にクルマでは行くのが何となく億劫な所や狭い裏道でも自由自在なので、終の移動手段はこれでいいかもと真剣に考える事もある位に感心している。梅雨に入った今時は、雨が降れば無理をせず棚からカブの本を引っ張り出して、ス―パーカブをそこら中で見掛けた時代を思い出して遊んでいる。というわけで、家にあるカブ本を適当に何冊か発行順に取り上げてみた。1冊目は、主婦の友社から1997年に発行された、そのものずばりの”カブ”。まだ日本中でスーパーカブが元気だった頃なので、当時の熱気が伝わってきて楽しい。ページをめくれば当時の日本中のカブファンの笑顔が眩しい。カブの誕生からカブ先進国のベトナムまで、あらゆるものが網羅されていて何とも愉快なカブ本。2009年に、スーパーカブの50周年記念で作られた”ス―パーカブ 50”は、分厚い百科事典みたいな本で開発に関わった本田社長をはじめカブファン50人の発言集も熱い。長野県出身のシェルパ斉藤さんがス―パーカブで四国以外の八十八か所霊場を走り回った2009年刊の旅行記。序章で、花村萬月さんの”たびを”というスーパーカブの本が出てきたりして、それが斉藤さんのカブ旅のきっかけになったらしい。旅好きでカブ好きなら色々と頷ける一冊。2011年スタジオ・タック・クリエイティブ刊の”ス―パーカブファン”。カブの遊びつくし方、というテーマの本。自分の趣味や使い勝手でアレンジできるカブの奥深さが分かる。三樹書房から2018年に発行された”ホンダスーパーカブ”は、カブ生誕60周年記念で作られたカブの百科事典。当時の本田社長のインタビューをはじめ、開発の記録など貴重な資料を満載した労作。2017年にトネ・コーケンさんによって書かれた、”スーパーカブ”という小説は取り敢えずの2冊。山梨県の北杜市を舞台に、女子高生とス―パーカブの出会いが人生を変えていく物語。何となく、同じ山梨県という事で身延町が舞台のドラマだった、"ゆるキャン△”に出て来たヤマハのビーノとダブるところがある。上記、小説を蟹丹さんによりコミカライズ。女子高生とカブという組み合わせに何となく引っ掛るけど、カブ乗りなら頷けるシーンが楽しい。ただ、50cc原理主義者には途中でエンジンをいじって、黄色ナンバーに変更されたのが残念だ。故に、今の所4巻で止まっている。個人的には観ていないけど、後にアニメ化もされた。モーターマガジンから2023年に発行された”All about SUPER CUB"は、ホンダ創立75周年記念。あの横型エンジンを積んだホンダ二輪車が大集合。ページを捲れば今、これがあったらな、というバイクが目白押しだ。今年の1月に発行された、”All about SUPER CUB"の新刊。歴代の50ccスーパーカブを軸に新しい原付1種のLiteやライバルだったヤマハのメイトまで取り上げている。110ccのLiteカブが冒頭に取り上げられていて、タイトルのイメージからすると中身は薄味だけど、家にあるファイナルエディションの部分はとても興味深かった。トミカにはスーパーカブもあって金属製の本体は密度が高い。この手のミニチュアに手を出すとキリがなくて、カプセルトイも含めると色んな種類があるのだ。