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Miki 333 の部屋

Miki 333 の部屋

ソフと私 

この世で一番憎むべき存在だった祖父・・・

酒・女・金をいきがいにして生きている様な人間の血が
この身に少しでも流れていると知った時・・・

あまりのオゾマシサに己の命とひきかえにでも
この身に流れるオゾマシイ血を全て抜き去りたい・・・
そう思いながら今日まで生き永らえてしまった私(爆)

そんな祖父が癌になり・・・抗がん剤治療が始まり・・・
大抵の人は苦痛を伴うと知った時に
やったー!ザマーミロ!!っと心から嬉しかったのに・・・

なんと!!
抗がん剤治療に何の苦痛も伴わずに・・・
完治してしまった祖父(爆)

そして・・・私は確信した!!
毎日の様に目が合うたびに
祖父にナイアガラの滝で滝行に挑む僧侶の如く?笑
この身に叩きつけらてていた祖父の言霊は・・・

抗がん剤なんか目じゃないくらい
ズバヌケテ毒性が強い青酸カリ・・・いや
ダイオキシンレベルの猛毒のだったのだと!爆

で、もって・・・私も結婚して
実家を離れる事になってからは
少し冷静になって・・・祖父の事を人間の生き様サンプル?の1つとして
興味ぶかく?見守らせていただこうと思っていたのだが・・・

実家にかけた電話に祖父が出た瞬間・・・
無意識のうちに私の顔は「般若顔」になるらしく・・・爆

ある時・・・この世でもっとも愛する ダ~りんに・・・
「お前・・・なんて顔してんのよ!!」って怒られた!

そして・・・はっと気がついた・・・

私にとって・・・この世でもっとも愛すべき人に・・・
この世でもっとも醜い自分の姿を見られる事は・・・
私の幸せにとって・・・大いなる障害となる事を・・・

そして・・・子供たちにも・・・母として・・・
「嫌いな人には、思いっきり嫌な顔をしましょう!」という・・・
ステキな教訓を・・・与えてしまう事になるという事に気がついた!!

妻として・・・母として・・・私の幸せの為に・・・
私は・・・祖父から受けた仕打ちを全て・・・
自分の幸せの為に心から一掃清掃してしまおうと誓った・・・

それ以来・・・祖父に対して普通に接するように勤めてガンバッタ私!

ある時・・・家族で実家に遊びに行った時
「トゲがささって自分では抜けないから抜いてくれんか?」・・・と私にいう祖父に・・・

「私の心にゃ お前の言葉のトゲが刺さって、
見事なハリセンボンか・・・ヤマアラシみたいになってるんですけど
全部、抜いてくれたら、お前の指に刺さった
目に見えないくらい ちっぽけな そのトゲを
1本抜いてやってもいいですよ!」・・・とは言い返さずに(爆)

「いいよー」・・・っと普通に対応して抜いてやった・・・

トゲを抜いてくれという人間に
トゲを抜いてあげる事は当たり前の事・・・

この。。。
世にも当たり前な行為が・・・
私にとってはドエライ大変な事だったのだが・・・笑

私は妻として・・・子供の手本の母として・・・

この、世にも当たり前の行為を
つつがなく・・・普通にこなせた喜びをかみしめながら・・・
勝手にひとりで感動して自分を褒め称えた!!

偉いぞ自分!
やったぞ自分!
やれば出来るじゃないか自分!
その調子だ自分!

そして調子に乗ってる私に便乗して?笑
調子に乗った祖父は・・・

「用事があるから車で乗せてってくれ!」と頼んできやがった・・・
じゃなくて・・・頼んできた・・・(笑)

もちろん私は心の中の暴れん坊を必死になだめながら
精一杯の普通を装って「いいよ~」と返事をし

身の毛もよだつ程 大嫌いな祖父と
密室で、しばしの時間 絶えなければならない・・・という
過酷な状況に身をおく事になったのである

いくら平静を装おとしても・・・
尋常じゃない私の腹の中の怪物・・・

今にも腹の中から飛び出してきそうになる怪物・・・

私は、この腹の中の怪物を唯一退治できる存在・・・
この世でもっとも愛する存在・・・かけがえのない存在・・・

ダ~りんと 息子たちが
今の私の姿をシッカリ監視しているところを妄想しながら(爆)

かなり挙動不審気味ではあっただろうが・・・笑
精一杯、明るく、出来るだけ、普通に
一生懸命、過去の出来事なんて忘れちゃった人間の素振りで祖父に対応した

そしたっけ・・・

祖父は・・・

私に・・・

なんて言いやがった・・・じゃなくて・・・笑

言ったと思う???




あいつは・・・

 あいつは・・・

  

「今まで・・・お前に・・・
 
   ちょっと、辛い言葉とか 言いすぎたかもしれんが・・・

     すまんかったな・・・まぁ・・・ 気にせんでくれや」・・・って言ったんだ!!




この言葉を聞いて・・・私は

長年、心に鬱積していた感情が一気に込みあがってきて・・・



「はぁ~???? ちょっとだと??

  あれのドコが ちょっとなんだ??? フザケンナ!!

    すまんかった の たった一言で ケリがつくような事だと思ってんのか!?

      フザケンジャねぇ!!冗談じゃねぇ!!

        お前のせいで私は3歳の頃から、ついこの間まで

          24時間365日年中無休で死にたくても

           死ねなくて 今の今まで生き延びてしまったというのに!

            気にせんでくれだと??フザケンナ!!」・・・とは言わずに(爆)





「は・・・?何の事??

 そんな事・・・気にしてないけど?」・・・と、だけ言って



溢れそうになる涙を必死で堪えながら運転をした



「ヤメテクレ・・・

  お前から謝罪の言葉なんて・・・聞きたくもない・・・

     あやまられるくらいなら・・・

        悪者のまま死んでいってくれたほうがマシだ!


 ココで涙を流したら・・・

  思いっきり気にして生きてきた事がバレバレじゃないか!!

       そんな惨めでみっともない事なんかできねぇ!!


  ガンバレ自分!!お前のプライドにかけて

              涙は流すな!負けんな!!」


そう、必死に叫びながら何とか涙を流さずにガンバッタ自分!!



誰か・・・

   
    私を褒めてくれ!


         讃えてくれ!!


 
               仕方がナイから・・・じぶんで絶賛!!爆

 


そして・・・・・・
何度も祖父に精神的に追い詰められつつ
死の淵へと何度も足をはこんだ事のある母の対応が・・・
最近・・・ようやく・・・祖父の心を開き・・・
ほどき・・・開放した・・・

今・・・ハッキリ分かった事は・・・

祖父が私に目が合うたびに吐き続けてきた
猛毒ダイオキシン級の言霊は・・・

私の事が嫌いだったわけじゃなく・・・

ただ単に・・・
自分の心の中に溜まったストレスを吐き出す場所を
求めていただけだったんだと・・・

祖父にとって・・・
一番吐き出しやすい場所が・・・
私だっただけの事だと気がついた・・・

祖父も小さな頃から
仕事の出来る人間でも
責任を負えるほどの力量がないのにもかかわらず
長男として・・・家を継ぐ事を決められ・・・
背負わされ・・・生きてきた人間・・・

彼も彼なりの心のストレスを抱え・・・
抱えきれなくなった想いを・・・

必死に吐き出す場所を求めて・・・

酒におぼれ・・・
女・・・金・・・をハケグチニしていただけなんだとわかった

そして・・・
全ての事から開放された今・・・彼は

アルコール中毒だった程・・・
酒とは縁を切れないと誰もが思ってたのに・・・

酒を一切断ち切って・・・
母に入れてもらうコーヒーを喜んで飲んでいる・・・

殴る時しか孫に触れた事のなかった祖父が

今では笑顔で曾孫を抱き一緒になって遊んでいる・・・


そして・・・
私がたまたま持っていたステキな言霊のプリントに興味を持ち
ソレをコピーしてくれとまで言う・・・

この時ほど・・・
私はビックリした事はない・・・

たぶん・・・

祖父も 不思議で仕方なかったんだろう・・・
知りたくて仕方なかったんだろう・・・


自分が散々傷つけた人間が・・・
どうやったら・・・

傷つけけた人間に 優しく出来る 心境になれるのかを・・・爆





ちっぽけな謝罪の言葉を祖父から言われるより・・・

どんなに大きなバチが祖父に当たるより・・・

祖父が いたわりの気持ちと・・・言葉を持つ事の方が・・・



なんだか一番



私の心は軽くなるような気がした・・・





そして・・・




いつも心の中の監獄に閉じ込めて


年中無休で私の心の監獄に

監禁し続けていた祖父を釈放した時・・・




私の心には・・・

 幸せの風が・・・

   いつでも吹き抜ける様になった・・・




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