みきまるの優待バリュー株日誌

2015/12/14(月)14:16

なぜモメンタム投資は有効であり続けているのか?(株式投資本オールタイムベスト22位、ウォール街のモメンタムウォーカー2)。

株式投資全般(1971)

 さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズ第22位の、ウォール街のモメンタムウォーカー(原題: DUAL MOMENTUM INVESTING  ゲイリー・アントナッチ著、パンローリング社)の続編です。           今日はまず 「モメンタムって何?」 というお話から。         モメンタムとは、一言でいえば「株価の勢い」のこと      です。つまり、      騰がっている株はそのまま上がり続けることが多いし、下がっている株はそのまま下がり続けることが多いということ     です。              そしてアントナッチは徹底的な文献精査を通じて、     モメンタムはあるゆる市場で、そして同時に時を越えて通用する      ことを証明しました。          また      バリュー、サイズ、カレンダー効果といったアノマリー(効率的市場仮説を越える結果を引き起こす状況)は市場で知られるにつれてその効果が消えるか弱まっていくのに対して、モメンタムだけは発見されたあとも持続している     ことも指摘しました。                  そしてこのようにモメンタムが常に有効であり続けている理由について、      モメンタムによる利益はアンカリング、群れ行動、ディスポジション効果といった、人間の根深い「行動バイアス」によるものだから       であると述べています。       具体的には、 アンカリング (特定の情報を重視しすぎるため新たな有力な情報を手に入れても考え方をなかなか変えられなくて判断が遅れること)は 投資家の新しい情報に対する反応を遅らせ、過小反応を誘発 する。     その後、群れ行動 (=バンドワゴン効果。人と群れをなそうという行動。横並びを好むこと。)によって 買いは買いを呼び、価格は最初の過小反応から逆に 過剰反応を引き起こしてファンダメンタルの価値を超えた動き をする。     また ディスポジション効果 (利益を確定するために勝ちトレードを早く売りすぎたり、トントンになることを期待して逆に負けトレードにしがみつく傾向のこと。)は、勝ちトレードを早く手仕舞いしすぎ、負けトレードは長く保有するという現象を引き起こす。これは逆風を生むのでそれで トレンドは真の価値に達するまで長く続く。 。。(一部みきまるが読みやすいように文章に「やわらか加工」と難しい単語に注釈をかけて改編) ということです。      非常に説得力のある意見ですね。(続く) 

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