みきまるの優待バリュー株日誌

2016/07/05(火)19:43

優待族最大の弱点(株式投資本オールタイムベスト31位、千年投資の公理4)。

株式投資全般(1957)

さて今日は 株式投資本オールタイムベストシリーズ 第31位の、千年投資の公理 (パット・ドーシー著、パンローリング社)            の最終回第4弾です。        今日はドーシーが言う、 「こういう企業に投資をしてはいけない」という悪い例 を見ておきます。これがまた驚くほど自分の「耳が痛い」んですね。(滝汗)       ここまでで小売店やレストラン、、、など、消費者志向の企業の名前が出てこなかったことに気づかれただろうか。これは  乗り換えコストの低さがこれらの企業の弱点 になっているから  だ。。。 小売店やレストランは堀を作るのが非常に難 しくなっている。            くおー、このドーシーの指摘は厳しいです。何故なら優待族である私のPFには優待制度との親和性が高い小売業やレストラン銘柄が宿命的に非常に多い訳で、その中から良い銘柄を発掘することになるので当然の帰結として主力株にも小売業やレストランがぎっしりと並んでいるからです。    3097物語コーポレーション   7605フジ・コーポレーション   3385薬王堂   9831ヤマダ電機   8119三栄コーポレーション   3091ブロンコビリー   3395サンマルクホールディングス     などなどですね。       もちろん私も有望な選択肢の中から少しでも「堀」の深い銘柄を選び抜くようにはしているのですが、これらの銘柄群は 「全体的に堀が浅くて弱い傾向にある」ことは厳然とした事実 です。そしてこれが 私が専門としている優待バリュー株投資の数少ない弱点の1つ なのですが、ドーシーは期せずして見事にそれを射抜いて指摘してくれているんですね。今初めてはっきりと告白しますが、この本を初めて読んだ時には、「我々優待族がどうしても知られたくない、隠しておきたい秘密の弱点を指摘している。」ことに気付いて戦慄 し、全身から滝のような汗が流れ落ちました。。。。。。        成長によって堀が侵食されることもある。。。企業が堀のない分野への成長を進めることで、自らの手で優位性を損なうケースが多い。。。 最近だと4298プロトコーポレーションが当てはまるかな?と思います。「手の中の火の玉をただただ大切に戦えばそれでいいのにな。」と感じる企業と言うのは実に多くありますね。             成長は必ずしも良いことではない。           本当にその通りですね。          モーニングスターでは13社の自動車部品メーカーを観察しているが、堀がある企業は2社しかない。。。            ドキッ。何を隠そう私も   7264ムロコーポレーション   5185フコク   という2つの自動車部品関連銘柄をPF上位に据えています。自分としては数ある自動車部品銘柄の中から相対的に良い銘柄を選び抜いたつもりなのですが、 他業種と比較して相対的に堀浅い傾向にあるのはこれまた厳然たる事実ですね。。。         以上をまとめると、この本は、      「株式投資の肝の中の肝」を冷徹に捉えた鮮烈な一冊      です。本当に凄い本ですね。        さてこれでこの本の紹介は終わりです。もっともっともっと書きたいことはあるのですが、私はそろそろ次の本の紹介に向かわなくてはなりません。。。。。。初心者の方から私のような「離脱不能の重度の株式投資中毒のジャンキー」まで、皆が楽しく分かりやすく読める真の名著ですので、未読の方は是非。 

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