さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズ第36位
バフェットからの手紙 (ローレンス・A・カニンガム著、パンローリング社)
の好評第7弾です。
今日はバフェットが「集中投資の必要性」について語った部分を見ていきましょう。
マンガーと私はずっと昔に、投資で一生のうち何百回もの賢い決断を行うのは無理だと悟りました。。。そこで私たちは、ほんの何回か賢い決断をするという戦略を選んだのです。現実的に、私たちは今では 年に1回良い考えが浮かべば良し としています。(マンガーによれば、次は私の番だそうです。) → この最後の1文に現れているユーモア、本当に味わい深いです。うっとりするくらいですね。♪
インデックスファンドに定期的に投資すれば、「何も分かっていない」投資家でもプロの投資家以上の利益を上げることが実際に可能。。。 逆説的でありますが、「愚鈍な」投資家が自分の限界を認識すると、もはやその投資家は愚鈍ではなくなる のです。 → このバフェットの言葉から「インデックス投資はあのバフェットも強く推奨している投資法なのだ。」 と 金科玉条の如くに仰るインデックス投資家の方が散見されますが、バフェットがその言葉を発している前後のニュアンスも汲み取って欲しいなあと、アクティブ投資家としてはインデックス投資の素晴らしさに平伏しながらも感じています。
本文に戻ります。
他方で、もしあなたが企業の経済状態を理解し、相応の値付けがされている重要な長期的競争力を有する企業を5社から10社ほど見つけられる「物の分かった」投資家なら、 ありきたりの分散は勧められません。単に収益結果にダメージを与え、リスクを増やすことになりかねないから です。 → このバフェットの
「ありきたりの分散はリスクを増やす」という指摘は深い
です。
分散のための分散をすると、投資家として大成出来なくなり、貧乏なままで人生を終えることになる可能性がどんどんと高まる
んですね。
私たちは絶えずそれぞれの分野で多額の投資をする方法を探しています。( 小額な取引は避ける ようにしています。 やる価値のないことを、うまくやっても全く意味が無い からです。) → このバフェットの
「やる価値の無いことをうまくやっても意味は無い」というのは強烈な一句
です。私も 「意味の無い、分散のための分散」をしない ように常にこの言葉を心に留めてポートフォリオ編成に当たっています。
(続く)