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カテゴリ:優待株について
さて本日より 2017主力株概況シリーズ を始めます。
初めにお断りしておきますが、このシリーズは私が自分の頭を整理し、投資家として少しでも 成長することを目的として書いているだけのものです。そのためこのシリーズを見て売買をし、儲かっても、そして損をしても私は一切の責任を負いません。投資は100.0%自己責任で行って下さるようお願い致します。
1位 6425 ユニバーサルエンターテインメント (東JQS、3月隠れ優待株) ◎◎◎~∞
PF時価総額1位の幕内最高主力は、パチスロ大手でフィリピンでついにオープンした総工費2400億円以上の巨大カジノリゾート、オカダマニラに企業としての命運が懸かるユニバーサルエンターテインメント(旧アルゼ)です。株価上昇によって前回の2位から更に順位を上げ、この位置での登場となりました。
現在の株価は3785円、PBR1.31、株主持分比率は52.1%、今期予想PER15.18、配当利回り0%(0円)です。ユニバーサルエンターテインメントは我々優待族の間では有名なことですが、隠れ優待で毎年趣向を凝らしたオリジナリティ溢れる秘密の優待品を戴けます。
ハイレゾ対応イヤホンマイクでした。早速具体的に見て行きましょう。
↑ さり気無く入る 「7」 の刻印。 この 「溢れる遊び心」 がユニバEの隠れ優待をより一層魅力的にしています。
最後は2014年優待品です。
「ユニバーサルエンターテインメント×amadana」のスペシャルコラボレーションによる超クールな計算機でした。我々投資家には必須アイテムですし、またそのクオリティーも最高で、率直に言って私がユニバEから過去に戴いた優待品の中で一番嬉しかったです。
↑ ここにも力強い 7 の印字があります。 ユニバEの隠れ優待と言うのは毎年凄い気合が入っていて全く手を抜いていないんですね。 「神は細部に宿る」 という言葉通りの素晴らしい内容 です。 ♪ 私は毎日の日記で、各銘柄の総合利回りを手計算する時にこの計算機を使っています。そして2017年1月25日の本日現在も相変わらず手元にあります。
さてユニバの隠れ優待はこのように毎年大体時価5000~10000円前後はする太っ腹かつオリジナリティに溢れた珠玉の内容です。私がネット上で確認を取った限り2006年以降は業績が悪かった年も含めてずっと継続されており、また今後の隠れ優待継続に関してもIRが明言しています。そのため総合利回りは1.3%(配当0円+隠れ優待50円=50円、隠れ優待品は低めに見て5000円で換算)となります。
さて次は、ユニバーサルエンターテインメントの現在の懸念材料について見ていきましょう。 まず米ウィンリゾーツとの泥沼の訴訟合戦は未だに続いています。
ここで改めて復習をすると、ユニバEはかつては米ウィンリゾーツ社とラブラブの蜜月関係であり、仲良く手をギュギュッと握りながらハートトゥーハートでカジノホテルを経営していました。ところが、その後 ユニバEがフィリピンで単独でのカジノホテル運営を志したことから急激に、劇的に関係が悪化 しました。
そして2012年2月18日、ウィンリゾーツ社はユニバEの連結子会社であるAruze USA Inc.を株主として不適任であるとして、Aruze USA Inc. が保有するウィン・リゾーツ社株式(24,549,222株、発行済株式に対する持分割合:当時19.66%)を、同日のウィン・リゾーツ社株式時価の約30%の割引価格(つまり70%)で10年満期の長期受取手形(19億ドル=約2200億円)を対価として償還することを決定し、即日勝手に実行しました。 当然ユニバE側は「激おこぷんぷん丸」で提訴 し、現在地獄の法廷闘争が繰り広げられています。
つまり、 ユニバEがその蜜月時代に持っていたウィンリゾーツの株券は突然に一夜にしてシンデレラの魔法が解けてカボチャの馬車に変身してしまった のです。
そして 勝手に30%減価されて19億米ドル相当の債券にされてしまった この株券は現在、仕方なく取得原価の543億9500万円(2016年度有価証券報告書65ページで確認)でバランスシート上に計上されています。
ただしユニバEの懸念材料はもちろんこれだけではありません。2015~2016年にかけてオカダマニラの開発資金に関して合計12億ドル(金利は8.5%~12%)の私募債を発行しており、以前と較べるとバランスシートがやや緩み、弱ってきているのは気がかりです。ただそれでもほかの海外のカジノ企業に較べれば、未だ財務状態は健全ではあります。 さてここまではマイナス面を見てきたわけですが、その一方でユニバEには「これは当れば超太いだろうな。勝ったら本当に今度こそ南の島に移住確定だな。」と感じずにはいられない物凄いポテンシャルがあります。そして命運を握る巨大カジノの オカダマニラ もついにソフトオープンし、現在は2月末と推定されるグランドオープンを楽しく待っているところです。
ギャンブルで儲かるのは何と言っても「胴元」。そして、ユニバEは「日本初の巨大カジノの胴元」についになった。
んですね。
(写真は全てskyscrapercity.comより引用)
↑ 美しい。黄金の国ジパングを象徴する金色のファサードに、日本では最も高貴な色とされる「紫」のコンビネーションがべらぼうに映えますね。 さて待望のソフトオープンを迎えたオカダマニラが今後どのような利益の立ち上がりを見せるのかはフルオープンしていない現時点では予測することが極めて困難ですが、フィリピンの国家的プロジェクトである
を受けており、
開業後4年間は法人税免除かつ5年目以降も軽減税率の適用が認められる
という 発展途上国のフィリピンならではの太っ腹な超大出血サービス を受けることができるのも非常に大きな魅力です。 このカジノプロジェクトはフィリピンにとってはまさに国策事業なんですね。
また最近は中国との政治的な結びつきの強いマカオのカジノがやや失速していますが、政治的な繋がりが少なくてかつ外交関係が以前よりも改善し、地理的に中国に近くて「清濁併せ呑む」発展途上国であるフィリピンのカジノには今後大きなチャンスが広がっており、
「新たなるマネーロンダリングの聖地」
の地位を数年後に得ることになっても別に不思議ではないとも感じています。
ま、リスクのないところにリターンはありませんし、ここに関してはある程度覚悟を決め、腹を括ってホールドする必要があると思います。以上の全体的なまとめをするとユニバEは、
負ければ株価は2分の1、ただし、もしも勝った場合には2~5倍。
だろうと評価しており、「ハイリスク・ハイリターン」の典型例ではあるものの、
リスクに十分に見合うリターンを期待できる、「リスク・リワード比」の優れた、極めて魅力的で面白い銘柄である
と結論しています。
浮動株が極めて少ない(4.0%) という特徴があり、一旦人気化した場合には、 大きく かつ えげつなく急騰 する可能性は十分にあると考えています。
「市場で成功するための3つのルール」を述べています。
1. 今後5年以上の長期利益成長率が市場平均以上の銘柄を買うこと。
2. 株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄には手を出すな。
3. 投資家が「砂上の楼閣」をつくれるようなストーリーが描ける銘柄を探そう。
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Last updated
Feb 8, 2017 07:49:41 AM
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