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カテゴリ:株式投資全般
さて今日はお蔭様で大変な好評を戴いている株式投資本オールタイムベストシリーズです。第49位は、
ハーバード流ケースメソッドで学ぶバリュー投資 (エドガー・ヴァへンハイム3世著、パンローリング社) です。 ヴァへンハイムはグレアムやバフェットに連なる手堅い正統派のバリュー投資家 です。そして本書を読めばすぐに分かりますが、 彼は「本物」 です。 1987年に自身が創立した投資顧問会社であるグリーンヘイブンは、過去25年間に現物投資だけで平均年利19%と言う驚異のリターン を上げてきました。 そして監修者の長尾慎太郎氏はその大きな理由として、彼の会社が実質的にはファミリーオフィスであることを挙げています。 一般に、能力のある人間や組織が運用に失敗する理由のほとんどは投資戦略の稚拙さではなく、だれかの非合理な干渉が原因 である。ファミリーオフィスの場合は、ボスは1人だけであるから、資産運用の形態として2番目に理想的である。その意味では、 個人投資家のように意思決定と行動の一貫性を保つことができ、邪魔をする人間がいない場合は極めて有利 な立場にあると言える。 これはその通りですね。実際私が尊敬している個人投資家の方々は数年単位で見れば「圧倒的にインデックスを凌駕する成績」を全員が叩き出しています。しかもそういう投資家の方はとてもたくさんいらっしゃいます。ところがこれがアクティブファンドになると、継続してインデックスを圧倒的に上回る成績を出すところは「煙の様に消えて」ほとんどなくなってしまいます。そしてこの事実こそが、個人投資家と言う職業が投資の世界で非常に有利な立場に立っていることの何よりの証明になっているのではないか?と感じています。 さて今日は初回なので、まずは目次を持ておきましょう。 〇ばっかりついていますね。ほとんど捨てページの無い珠玉の内容です。またどういった「思考過程」を経てその銘柄で勝負することになったのか?についてを第3章から第13章までで非常に丁寧にかつ具体的に語ってくれているところもとても素晴らしいと思います。 直接魚をくれるわけではありませんが、実際に魚を取ったところと取り逃してしくじったところをリアルに明け透けに見せてくれている本 です。 ありそうでなかった実に率直な本ですし、一番知りたかった見たかった「凄腕投資家の秘密の部分」を見せてくれている本 でもあります。 今までのところでは2017年でダントツベストの投資本 ですね。それでは次回からこの本のベストオブベストの部分だけを一緒に見ていくことにしましょう。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 26, 2017 05:30:41 PM
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