みきまるの優待バリュー株日誌

2017/07/24(月)22:41

​個人投資家は流動性の無さを武器にできる。(株式投資本オールタイムベスト54位、 投資される経営、売買される経営4)。

株式投資全般(1955)

 さて今日は株式投資本オールタイムベスト第54位 投資される経営、売買される経営 (中神康議著、日本経済新聞社)  の第4弾です。   今日は中神氏が第1章で 流動性の大切さ について語った部分を見ていきましょう。  ファンドでは何日で返金に応じるかと言う取り決めがなされており、国内公募投信や株式のロングショートファンドでは1~5日と非常に短く、長期・厳選して投資を行うファンドでも長くて3か月程度です。ですから公募投信の場合、現金化に10日以上かかるような投資はできませんし、長期・厳選投資を標榜する投資家でも現金化に100日以上かかるような投資を行うことには困難が伴います。  、、、よって、ファンドが100億円よりも大きくなると、事実上1日売買代金5000万円の会社には投資が出来なくなってしまうのです。  ファンドとしては、企業の売買代金が少ないと、せっかくいい会社なのに、運用額が増えてしまったのでみすみす売らざるを得ない という事態に陥ってしまうのです。  流動性の低い中小型株へは100億円程度の小さなファンドですらなかなか投資しにくい という事を機関投資家の中神氏自らが赤裸々に教えてくれているんですね。そしてこれは我々個人投資家にとっては非常にいい話です。何故なら、 流動性がほとんど枯渇している銘柄は実質的に個人投資家の独壇場である ということに他ならないからです。つまり、 我々個人投資家は、流動性の無さを武器にできる。 ということなんですね。(続く)

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