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カテゴリ:株式投資全般
さて今日も株式投資本オールタイムベストシリーズです。第56位は、
出来高・価格分析の完全ガイド (アナ・クーリング著、パンローリング社) です。 辛口で知られる監修の長尾慎太郎氏は前書きの中で、 「マーケットは常に操作されている」という概念モデル が、結果として彼女を的確な方向へと導いた。。。 本書のトレード手法は私が若いころに好んで使ったトレード手法の1つとほとんど同じ もの。。。 書籍に書かれたことでそれが多くの人の知るところとなったことは少しだけ悔しい 気がするが、 自信をもってお勧めできる技術 であることは疑う余地がない。 と激賞しました。 彼女(著者は女性です)の投資手法は、マーケットは常にインサイダー(大口投資家・マーケットメーカー)によって操作されているという前提の下で、 VPA(Volume Price Analysis:出来高・価格分析) というテクニックを用いて市場に対峙するというものです。 彼女は言います。 「このテクニックは使われ始めて100年以上たつが、過去の伝説的トレーダー(具体的には ジェシー・リバモア など)は全員がこのテクニックを使ってきた。にもかかわらず、今日ではこの非常に効果的な分析テクニックを無視する(あるいは知らない)トレーダーが多い。。。 VPAはとてもパワフルで、いろいろな意味で「理にかなっている。」 VPAはどんな市場にも、どんな時間枠にも適用でき、どんな投資対象にも使える。 出来高は隠すことが出来ない。(超名言) さて、私自身はコテコテのファンダメンタルズ派のバリュー投資家であり、いわゆるテクニカル分析を実際の投資で使用することはほとんどありません。ただ著者がこの本の中で提唱している、 チャートと出来高を組み合わせて考える VPA=出来高・価格分析 という概念は確かに実に「理にかなっている」 と感じる部分があります。 そしてもう一点、今まで数百冊の投資本を貪り読んできた、そして既に大抵の投資理論では眉一つ動かすこともない「真正ジャンキー系投資家」であるこの私にとっても、 この本の読書体験は極めて新鮮だった ことを正直に告白しておきます。バリュー系、テクニカル系を問わず、また短期・中期・長期を問わず、ありとあらゆるタイプの投資家にとってこの本は、 斬新で鮮烈な知的興奮を与えてくれる と思います。 さて今日はこの本の目次を眺めておきましょう。 4章・5章・6章・9章が出来が良く、中でもVPA(出来高・価格分析)の真髄を解説した第5章が飛び抜けて素晴らしいと思います。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 21, 2017 08:05:34 PM
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