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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベスト61位
ウォール街のモメンタムウォーカー個別銘柄編 (ウェスリー・R・グレイ、ジョン・R・ボーゲル著、パンローリング社) の第2弾です。 さて監修者で辛口で知られる長尾慎太郎氏は、 20世紀後半に月探査機が飛ぶまで人類がダークサイドムーンを見る事ができなかったのと同様に、CAPM(キャップエム:資本資産価格モデル)をはじめとした既存の理論体系に勇気をもって異議を唱え多角的な分析を行う著者たちのような人々が現れるまで、株式投資の世界ではモメンタムの真実に光が当てられることはなかった。 モメンタムとバリューの出所は本来同じ であり、それらは人間の持つ行動バイアスの表と裏の関係にある(バリュー投資の機会は悪いニュースに対する過剰反応から生じ、モメンタム投資の機会は良いニュースに対する過小反応から生まれる)ゆえに、 モメンタム投資とバリュー投資とは直交しており、ポートフォリオ内で互いに高度に補完し合える ことを示したことには大きな意義がある。 と激賞しました。そして私の個人的な感想を早くもここで述べさせて頂くと、 この本は私が数年前に思い付いてその後ブラッシュアップし続けてきた、現在の自分の投資理論の根幹を成す バリュー → モメンタム戦略 の新たな理論的依拠ともなる超重要作である、ということでした。 さて今日はまず目次を見ておきましょう。 第1部 モメンタムを理解する は、正直に言って 捨てページが全くない、読み出したら感動で震えの止まらない凄まじい出来 です。 一方第2部は、(著者たちはこの第2部の方こそがメインディッシュと考えているようでしたが) 実験的な、仮説的な理論展開が多くて、私の目には全体としてはややクオリティが落ちるように映りました。ただし、その一部にとんでもなく良い部分もありました。尚、この第2部の「大トロ」の部分だけは今回の書評ではカットさせて頂いています。私も投資家としてこれからもずっとご飯を食べていかなくてはならないので、どうかご了承ください。(汗) さて、それでは次回から、いよいよ本文を見ていくことと致しましょう。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 25, 2017 05:08:31 PM
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