さて今日は、株式投資本オールタイムベスト18位
投資を生き抜くための戦い(ジェラルド・M・ローブ、パンローリング社)
の第8弾です。
今日は、ローブの考える「なぜ売るか」を見ていきましょう。これらは本当に素晴らしい内容であり、私は頻繁に読み返しています。
株は、売るよりも買うほうが何倍もやさしい。。。 私は常に損を抑制する考えに賛成 だ。
初心者の投資家は数学的なルールにのっとって行えばよい。経験を積んだ投資家であれば、多少判断を働かせて加減すればよい。
問題がややこしくなるのは儲かっているときだ。 利益が出ているときは、成り行きに任せるというのが投資の鉄則 だが、 徐々に減ってゆくのを放置してはいけない。
読者が数種類の銘柄を所有しているならば、問いはおのずと2つに分かれる。
一つ目の問いは、「相場はいま強気か、それとも弱気か」だ。弱気だと思うなら、他の要因は一切無視してただちに売ることだ。
強気相場においては、以下の様なケースを除いて売ってはいけない。
1 先に弱気相場が見えている。
2 所有する銘柄が問題を抱えている。
3 時の経過と状況の変化によって、あなたが持っている銘柄の中で一番気に入らないものよりも、はるかに良さそうな新しい銘柄が出てきた。
4 あなたの持っている銘柄が、上昇をやめて下がり始めた。
二つ目の問いは、「どの銘柄」を売るべきかだ。
1 その銘柄が「割高」だという理由だけで売ってはいけない。
2 損を出している株、利益が僅かか、もしくはまったく出ていない株、一番弱い株、最も期待外れの株などから先に売る ことだ。 一番成績の良い銘柄は最後まで残しておくこと。
これらのローブの言葉を読むと、彼が極めて優秀な超S級のモメンタム投資家であったという事と、彼の影響は、
マックス・ギュンター
ウィリアム・オニール
ら後世の大投資家達の中に色濃くはっきりと表れている事の2つが分かります。
ローブは、本当に偉大な投資家だったんですね。