|
カテゴリ:株式投資全般
さて今日は、 投資の一番の難所である 「株の売り時について考える」 シリーズ第3弾です。
「株の売り時」に関して次に大切なことは、 バリュー投資家的視点から株を買うタイミングを選定し、モメンタム・テクニカル投資家的視点から株を売るタイミングを選定する つまり、 株を買うときと売るときでは違う考え方、異なる哲学を用いる ことです。 これが何故重要かというと、株と言うのは騰がる時はゆっくりの場合が多いですが、下がる時は非常に早くてあっという間の事が多く、 ファンダメンタルよりもテクニカルの方が売り時を早くかつ鋭敏に検出してくれるから です。 以上をまとめると、 2. 株を売る時にはテクニカルの視点を持つ。下がり始めたら迅速に売る。 ことが大切という事です。 この「株の売り時のシビアさ」については、過去に多くの大投資家が言及しています。永遠の名著、 マネーの公理(マックス・ギュンター著、日経BP社) の中で、著者のギュンターはそれを、 船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。 という印象的な言葉で表現しました。 また、モメンタム投資に関する歴史的金字塔である、 私は株で200万ドル儲けた(ニコラス・ダーバス著、パンローリング社) の中で、著者のダーバスは、 トレンドが反転したらどうするのか。泥棒のように逃げ出すしかない。 と述べました。 ちなみにこのダーバスの言葉に着想を得て、私は株の売り時に関し、 みきまるのドロボー理論 指標的に高値圏にある持ち株が、モメンタムを失い「これは完全に崩れたな。」と感じたら、迅速に売却し、ポッケに札束をねじ込んで後ろを決して振り返らずに音速で猛ダッシュで去る というものを開発して、日々の投資の中で実際に使っています。(笑) さて次に、具体的な株の売り時についてですが、株価推移がモメンタム(勢い)を失って最高値から10%下がったときを目安にしています。 前世紀の大投資家である ジェラルド・M・ローブ は 値上がりして大きな含み益を持った株について、損失の時と同じシステムで売るように勧めています。具体的には、株価が相場の最高値から10%下がったら部分的に処分することを考えたほうがいい、と言います。損切りと同じやり方を踏襲すればよいので非常に分かりやすいですね。 また名著、オニールの空売り練習帖(ウィリアム・オニール著、パンローリング社) の中で、空売りのダイアグラム という有名な表があるのですが、経験上このチャートと出来高推移に当てはまる銘柄は実際にその後急落することが多いと感じていて、持ち株がこのパターンに綺麗に当てはまる場合にも売却を検討することが多いです。 (続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 7, 2018 06:03:13 PM
[株式投資全般] カテゴリの最新記事
|