みきまるの優待バリュー株日誌

2018/12/08(土)13:00

5. S級投資家のルール。

株式投資全般(1955)

​​ さて今日は株式投資本オールタイムベスト81位 マーケットの魔術師 大損失編 (アート・コリンズ著、パンローリング社)  の最終回第5弾です。尚、今回が最重要回となります。  今日は非常に鮮烈な印象を覚えた、大物トレーダー リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ のインタビューを見ていきましょう。  ​ このゲームはお金が問題なんじゃない。。。自分の限界を知り、それを乗り越えることが問題。。。市場がいかに巨大であり、その影にあるトレーダーがいかにちっぽけで卑小な存在なのかを知ることが必要。  同じくらい大きな集中力や痛みを経験したことのない人たちに分かってもらうのは難しいことです。知り合いのプロフェッショナルのほとんどは、損や失敗トレードについて語ることはあっても、成功トレードについては絶対に口にしません。言ってみれば、戦争の古傷を見せ合うのに似ています。市場の剣闘士となる資格を得たことをそうやって証明しているんです。​  この  ​プロフェッショナルのほとんどは、損や失敗トレードについて語ることはあっても、成功トレードについては絶対に口にしない​  というラシュキの言葉がこの本で最も印象に残ったフレーズでした。    私は日本株市場で数十億円以上の資産を築き上げた凄腕投資家のブログやツイッターなどを常に徹底的にチェックしていますが、彼らのほとんどは負けた時や大きな損失を出した時のリアルや反省点は雄弁に、かつ詳細に語ってくれる一方、大きな資産を築き上げることとなった「その関ヶ原の戦い」が何であったのか、「頂上決戦で、真の勝負所で、実際にはどのようなことが起こったのか」については、静かに沈黙し決して語ることはありません。  私はそれがどうしてなのだろう?とずっとずっとずっと疑問に思ってきたのですが、このラシュキのインタビューを読んでようやくはたと気付きました。  ​​巨大な成功トレードについては、完黙して一切語らないことがS級投資家のルール​​  であるということなんですね。  さて、これでこの本の紹介は終わりです。見所の多い良書と思いますので、未読の方は是非。(終わり)

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る