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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベスト86位
ティリングハストの株式投資の原則 (ジョエル・ティリングハスト著、パンローリング社) の第2弾です。 今日は、伝説のファンドマネジャー、ピーター・リンチによる、素晴らしい序文から。 私は文字通り、人生を通してアクティブ運用のストックピッカー(銘柄選択者)であり続けた。それゆえに、批評家たちが「アクティブ運用のファンドマネジャーはベンチマークに勝つことができない」と、すべてを一くくりにして口にするのを聞くのが嫌である。それが真実ではないことを読者に伝えるために筆を執った。 私自身も、「投資家として極限の努力を傾け続ければ、長い期間で見ればベンチマークを上回る成績を残すことが出来る。」と固く信じています。 彼をフィデリティで採用したのは私。 いやあ、ピーター・リンチ、直弟子のティリングハストをべた褒めですね。この序文を読んだだけで、この本への期待がグングンと高まっていきます。♬ ほとんどの投資家は、株価が10~15%上昇すると利喰いをして、ほかの銘柄に移ろうとしがちである。しかし、株価が上昇したとしても、10~15%の上昇はさらなる成長余地を否定するものではない。成功する投資家は長期間にわたって保有し、基礎となるストーリーを観察し続け、依然として有効であればとどまり、そうでなければほかへと移るのである。 この後の本文を読めば明らかですが、ティリングハストの手法は「極めてオーソドックスなバリュー投資」で、平凡でありきたりのものです。それでも過去の28年間でベンチマークを圧倒的に上回る驚異的な成績を収めてきました。 突出した能力がなくても、忍耐力や謙虚さ・常に学ぶ姿勢があれば、投資家として大成することは可能 という事なんですね。 大部分の銘柄は公正な価格付けがなされている。10の銘柄のうち、投資に値するのは1つだけだと私は常々述べてきた。20の銘柄であれば2つ、100銘柄であれば10という具合である。最も多くの岩をひっくり返した人物が勝つのである。 フィデリティ・ロープライスド・ストック・ファンドは常に大体1000弱もの銘柄を保有しています。広い視野を持ち、岩をひっくり返しまくり、宝物を探し続けているわけです。 そして私の 優待株いけす理論 も、実はこのピーター・リンチ → ジョエル・ティリングハストの哲学に影響されて生まれたものでもあります。多くの銘柄を保有しそれらを比較・観察し続けることによって、総合戦闘力のずば抜けて高い銘柄を抽出しようというアイデアなんですね。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 12, 2019 07:38:23 PM
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