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みきまるの優待バリュー株日誌

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May 15, 2019
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カテゴリ:株式投資全般
 さて今日は株式投資本オールタイムベスト88位







 ​株式投資で普通でない利益を得る (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社)​










 の第8弾です。​​私の考えでは今回の記事に表出しているフィッシャーの哲学は極めて大切であり、そのため今回の記事はシリーズ中でも最重要回の1つとなります。










 今日は、 第7章 配当金をめぐるさまざまな言い分 から。














 ​
 もし資金を正しいタイプの株に投資していれば、収益の増加分を会社の経営陣が再投資してくれるほうが、多めの配当を受け取って株主が自分で再投資するよりも高い利益が得られる。



 研究も株価の上昇率が低い株のほうが配当率は高い、という結果を示している。



 大事なことは、成長が可能な好機を逃してまで配当が強調されているような会社は買うべきではないということである。




 実は、優れた株を選ぶとき、配当については最低限しか考慮しなくてよい(最大限でなく)。これまで配当についてたくさん書いてきたが、一番面白いのは、配当について最も考えなかった人が、結果的には最も高い配当利回りを得ている場合が多いということだ。




 大事なことなので繰り返し書いておくが、5~10年の期間で見た場合、最高の配当リターンを上げるのは高利回りの株ではなく、比較的低利回りの株なのである。











 フィリップ・フィッシャーは「高配当株への投資は株価の上昇率が低い」として鮮やかに斬り捨てています。この異常な程の歯切れの良さに彼の天才性が端的に表れています。











 ちなみに前世紀の大投資家で、私が最も尊敬している中の1人でもある ​ジェラルド・M・ローブ​ は、 ​株の買い方のコツ​ として以下の様に述べました。ローブも配当金を目当てとした投資には否定的ですね。




 ​
 選ぶ会社は、赤字で業績も異常に悪いもの。 現在の業績はそこそこだが、 一般の予想では不振が見込まれるもの。  株は配当金がつかないもの。 。。 同時に、買い手はこういった表面的な状況とは逆の意見を持ち、しかもその意見は確かな判断と信頼できる情報源によって裏打ちされているもの。 購入時には評価も人気も低く、株価も下げており 大方の予想が悲観的であるもの。 。。期待しているような値上がりが起こるためには、現在の株価には反映されていない何かを予見できなくてはいけない。 みんなにもあなたと同じことが見えているときには、利益は生まれない。 。。










 更に超名著である ​ファクター投資入門​ の中でも、著者のバーキン&スウェドローが、






 ​
配当は有効なファクター足り得ない







 と、明白にその有効性を否定しています。










 そして私自身も、ただ「高配当であるというだけ」で株を買うことはほとんどありません。むしろ、









​ ​極端に配当率が高い銘柄は、それだけ高い追加的なリスクがあることを示している​








 と認識しています。世の中には配当性向の高い高配当株に力点を置いて、「配当金生活を目指す」というコンセプトの投資家の方々がたくさんブログやツイッターをしていますが、私の観察では、彼らのほとんどは市場平均を下回る長期投資成績になっています。これが何よりも、フィッシャーの言う、「成長が可能な好機を逃してまで配当が強調されているような会社は買うべきではない」理由を雄弁に語っているのではないでしょうか?










 尚、補足として書いておきますが、私が否定しているのは「ただ配当性向と配当率が高いだけ、それしか取り柄がない株」のことです。2019年5月現在で言うと、例えば今期の配当性向が100%に近い7201日産自動車が当てはまると個人的には考えています。







 私が専門としているバリュー株は、不人気であるがゆえに「配当性向は低いままで無理なく高配当株になっている」ことが多いですが、これらは当然喜んで買います。つまり、高配当というのは、あくまでも低PBRや低PERなどと同じバリュー投資の特徴の1つに過ぎず、元々そこに内包されているものと認識しています。なので、高配当だけを殊更に切り出して焦点を当てる投資法に特に意味はないし、高配当を過剰に高く評価するのはむしろ危険であると個人的には感じている、ということですね。



(続く)





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Last updated  May 15, 2019 08:13:55 PM
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