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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベスト89位
投資哲学を作り上げる (フィリップ・フィッシャー著、パンローリング社) の第2弾です。 今日は、 はじめに から。 この専門書は私独自の投資哲学について述べ、正しく行うことのできた事例や、特に間違った事例を通してこの投資哲学が年々どのように発展し変化したかということを説明しようというものだ。 私のものとは異なる手法はベンジャミン・グレアムによって確立された。。。彼を含めて実践した人には大きな見返りがもたらされた。グレアムの手法は現時点でかなり過小評価されている株式を見つけるもので、今日それを買えば将来的に内在的な価値が高まっても高まらなくても、いずれは儲かるというものである。 さて私の理解では、フィリップ・フィッシャーの投資手法は クオリティ投資 です。(一般的には彼のやり方はグロース投資と理解されていますが、言葉の定義上グロース投資はバリュー投資の完全な反対側にあります。つまり高PBR銘柄を買う戦略です。そして バリュー投資にエッジがあることが歴史的に証明されている以上、その対極に位置するグロース投資には逆にエッジがない ということになります。つまり、フィッシャーのやり方はグロース投資ではなくバリュー投資と同じようにエッジが証明されているクオリティ投資である、というのが私個人の見解です。) そして全く異なる投資哲学を持つ、 バリュー投資の創始者であるベンジャミン・グレアム へのフィリップ・フィッシャーのコメントは実に興味深いです。 第1作ではバリュー投資手法を徹底的に批判 していた訳ですが、最終作となるこの第4作ではバリュー投資手法の有効性も認めたうえで、自分の性格にはクオリティ投資手法が合っているのだ、と述べています。 これは重要な指摘で、究極の複雑系である株式投資の世界には 有効な投資手法はたくさん あります。そしてこの過酷な世界で生き残るには、 1. 使っている投資手法に歴史的・統計的な有効性が証明されていること。 2. その投資手法が自分の性格・能力にジャストフィットしていること。 の2つが同時に備わっていなくてはならない、ということなんですね。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 3, 2019 07:42:16 PM
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