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カテゴリ:株式投資全般
ツイッターで話題になっていて初めて知ったのですが、
NISAの「国内株式の週間買付ランキング」がとんでもなく凄いこと になっています。下記に示すのは、SBI証券から引用した2019年10月14日から10月18日までのランキングです。 これを見ると、1位と7位にダブルインバース(-2倍)型のETFが登場しています。 これらはその変動率が日経平均株価の日々の変動率の-2倍となるように設計された商品です。つまり、「今後の日経平均株価が大きく下がると儲かる」というものであり、 それだけ多くの人が、日本市場の将来の持続的かつ激しい下落に賭けているということ になります。私はまずこの「多くの投資家が日本株市場の崩壊に賭けている」と言う事実に大きな衝撃を受けました。 そしてその数秒後に、 もう一つの事実に気付いて、全身に鳥肌が立ち同時に戦慄 しました。それは、「購入している方々に、基本的な金融リテラシー(能力)が欠けている」ということ です。 どういうことかというと、この手のインバース型ETFと言うのは、「長期で持つとその価値が減弱する。ほぼ100%必ず損をする。」商品設計となっているからです。これは、 株価というのは常に上がったり下がったりする物なので、「複利効果」によって原指標と比較してパフォーマンスが逓減して行くという特性があるため です。 (上記データは、日本取引所グループのホームぺージより引用) それでは実際に、ランキング1位の1357 NEXTFUNDS日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信 の5年チャートを御覧頂きましょう。「5年」というのは、NISAの最長非課税期間でもあるのでその意味でも大切な区切りですね。 |