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カテゴリ:株式投資全般
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第104位は、
トレーダーの心理学 (アリ・キエフ著、パンローリング、2006年) です。 著者の アリ・キエフ(1934~2009) は、 世界一のトレーダー として知られる スティーブ・コーエン(1956~ ) が率いていた、世界最大級のヘッジファンドだったSACキャピタル・アドバイザーズ(現在は閉鎖されている)に2009年に亡くなるまで「永久雇用」されていた 「世界ナンバーワンの金融トレーディングコーチ」として名高い精神科医 です。 キエフの著作では、以前に、殿堂入りの超傑作 リスクの心理学 を紹介していますが、この本もそれに肉薄するレベルの傑作です。ただカジュアルで誰にでも読みやすくて分かりやすいリスクの心理学に較べると、内容がやや難解かつ複雑で読むのに骨が折れることから今回ようやくの紹介となりました。 さてこの本の総評を最初にしておくと、初心者の方には「ちょっと何言ってるのか良く分からない。」一冊かと思います。ただ、株式市場で一定以上の経験を積み、様々な困難に直面し、投資家としての自分の壁・欠点・能力の限界などを痛感している中・上級者の方には、「投資家としての限界を広げてくれる、胸にグサグサ刺さる名言と実例に満ちた神本」 である、ということになると思います。 何故かというと、原題の Hedge Fund Masters が示す通りで、この本はキエフがコーチングを行ってきた超一流のヘッジファンドマネジャーたちとの「濃密な会話集」だからです。世界で最も成功している凄腕たちとの臨場感あふれる対話・実際のケーススタディの宝庫であり、とても定価2800円(税別)で本屋さんで表立って売って良いとは思えないほどの貴重な情報の正倉院だからです。 それでは次回からは、アリ・キエフが繰り広げるディープ過ぎる世界を堪能していきましょう。キエフに与えられた「世界ナンバーワンの投資精神科医」の称号は伊達ではありません。私は読んでいて、心が高揚し、打ち震え、興奮で頬っぺたがリンゴみたいに真っ赤になる場面がたくさんたくさんありました。 胸が震える、最高の、ほんとは誰にも紹介したくなかった私の宝物 です。 過去最大となる全15部の超大作となりました。是非お楽しみください。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 6, 2020 03:33:01 PM
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