さて今日は 2019~20主力株概況シリーズ です。
35位 7552 ハピネット (東1、3月優待) ◎~◎◎
PF時価総額35位の上位銘柄は、玩具卸で圧倒的首位のハピネットです。昨年2019年は46位でしたが、最近の「コロナ狂い上げバブル」でどの銘柄もピンポン玉の様に跳ね上がっている中で、相対的に出遅れているのが魅力的だったことと、かつ後述するように「リスク・リワード比が優れていて非常に安い」と判断してちょっと買い増ししたために、今年は順位を上げてここで登場してきました。
現在の株価は1115円、時価総額268億円、PBR0.65、自己資本比率は53.1%で有利子負債は極僅か、今期予想PER16.28、配当利回り4.5%
(50円)で、優待は自社オリジナル玩具・ゲーム・DVD・ブルーレイなどから100株で1つ、500株で2つ、1000株で3つ選択+500株で2000円相当、1000株で5000円相当のこども商品券です。
仮に優待品を1つ2000円とすると、総合利回りは6.3%(50+20=70円)となります。
今日は私が過去に戴いた優待品をいくつか見ておきましょう。
どれも素晴らしい内容でした。というか、最近のおもちゃって私が子供の頃のと較べるとどれも飛躍的にクオリティが上がっていて、大人が遊んでも滅茶苦茶面白いですね。
さて私が今回 ハピネットを買い増しした理由とその思考の流れ は以下の通りです。
ハピネットはヒット商品が出るか出ないかで毎年の業績が大きくぶれる 傾向がある。そしてここにハピネットへの投資の妙味のエッセンスが詰まっている。直近となる前期2020年3月期はヒット作が全くない「最悪の外れ年」となり1株益は過去10年間で最低となる55.9円と低調だった。
ただ積極的な企業買収を通じての売上高の着実な伸長とこれまでの業績推移を見ると、今のハピネットには中ヒットが出れば1株益100円、大ヒットが出れば1株益200円弱を稼ぐ力がある。
具体的に過去の事例を見てみると、 2015年3月期 には玩具事業でバンダイの「妖怪ウォッチ」のキャラクター商材の大ヒットがあり、1株益178.9円を稼ぎ出した。
また 2018年3月期 には映像音楽事業で映画「君の名は。」の大ヒット、またビデオゲーム事業で任天堂スイッチのハードと、そのソフトである「スプラトゥーン2」、「スーパーマリオオデッセイ」などのメガヒットがあり、1株益185.3円を稼ぎ出した。
(上記データはかぶたんプレミアムより引用)
つまり、ここから3~5年の中長期の視点で考えれば、1株益100円の「普通の出来の年」が出る確率は高いし、うまくいけば1株益200円の「当たり年」を掴める可能性もある。そして1株益200円なら、欲をかかずに低めに見積もってPER10倍としても株価2000円が目指せる。
また仮に利益低迷が続いた場合でも、下記の通りハピネットは「安定的な配当額として1株当たり年間50円を維持する」と公表しており、また「ほとんど無借金」で財務状態が良いことからも、その継続性には問題はないものと考えられる。
(上記データはかぶたんプレミアムより引用)
更に最初に見たように、ハピネットには極めて強力かつ独自性が光る愉快で素敵で小粋な優待制度がある。配当50円+優待20円で合計70円になるので、 業績がどれだけ悪くても「総合利回り7.0%となる株価1000円ライン」はリアルガチで強固な防衛線として機能する と考える。
すると ハピネットは、「勝てば株価2000円、負ければ株価1000円」のゲーム という事になる。分かりやすく言い換えると、今の株価をざっくりと1100円で見ると、 「勝ったら+900円、でも負けても-100円」 ということになる。これは「低リスク・高リターンでリスク・リワード比に優れた、非常に分の良い魅力的な賭け」である。
以上を簡単にまとめると、今回の投資アイデアは、配当と優待を貰いながら、ハピネットに次のヒット作が出て株価が上昇する日を地中に隠れて惰眠を貪りながら気長にゆっくりと待とうという、
ハピネット お昼寝待ち伏せ投資法
です。
私はハピネットに、名著 ダンドー で著者のモニッシュ・パブライの言う
コインの表なら勝ち、裏でも負けは小さい
有利な状況を見出した、ということです。
、、、、、、という思考の流れで、私は今回ハピネットを少し買い増ししたのでした。これが正解であったか、それとも間違いであったかについては、今後3~5年のゆったりとした時間軸で判断したいと考えています。
2020主力株概況シリーズ 免責事項
2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。