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Nov 21, 2020
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カテゴリ:株式投資全般
​​ さて今日は株式投資本オールタイムベスト110位






適応的市場仮説 (アンドリュー・W・ロー著、東洋経済新報社、2020年)









 の第5弾です。








 今日もいよいよ、議論が核心に迫っていく白熱の 第6章 適応的市場仮説 から。

















 
 スーパーマンのジャケット



 それから何十年も、充足化に関する経済学の議論は、反サイモン派で占められることになった。充足化の話が出ることはめったになく、仮に出たとしても、効率的市場仮説という定説に難癖をつける欠陥理論のひとつとして持ち出されることがほとんどだった。




 ところが2012年、私は共同研究者のトム・プレナンとともに、反サイモン派の意見に対する有力な回答を考えた。



 私たちの答えはこうだ。そもそもそんな判断はしない。試行錯誤によって経験則を築き上げていくだけだ。ある意思決定が本当に最適かどうかなんて普通は分からない。でも、過去の意思決定から肯定的なフィードバックや否定的なフィードバックを受け取り、そのフィードバックに応じて意思決定を少しずつ修正していくことならできる。つまり、現在の環境について学び、適応していくということだ。



 経験を通じて学ぶ能力、新たな状況に照らし合わせて行動を適応させていく能力こそ、ホモ・サピエンスの最も強力な特徴のひとつであり、長い時間と経験を通じて私たちをホモ・エコノミクスへと進化させていく主な仕組みなのだ。



 学習は概念の進化の一形態だ。私たちは最適とは程遠いヒューリスティックスーつまり経験則ーを用いて新たな行動を学び始める。そのヒューリスティックスを用いた結果、否定的なフィードバックが返ってくれば、そのヒューリスティックスを変更する。必ずしも意識的にそれを行っているとは限らない。元の行動をちょっとだけ変えて再現し、それで肯定的なフィードバックが得られたなら、その新たなヒューリスティックスを使い続ける。それでもなお否定的なフィードバックが返ってきたら、またヒューリスティックスを修正する。どんなにぎこちない試行錯誤でも、十分な回数を試みれば、いずれ効率的なヒューリスティックスにたどり着くだろう。何百万世代もの自然選択がホホジロザメを生み出したのと同じように。



 ただし、生物の進化と人間の学習にはとても重大な違いがある。私たちのヒューリスティックスは思考の速さで進化しうるのだ。















 私が本書中でもっとも納得感を持ったのが、このローの、





 
 ​私たちのヒューリスティックスは思考の速さで進化しうる​






 という表現でした。







 投資手法・ポートフォリオ上位で戦う銘柄について、様々な観点から考え続け、実際に次々と行動を起こしていく。うまくいったアイデアには資金投入を拡大し、うまくいかなかったアイデアからは資金を引き揚げる。その「思考→行動」のフィードバックループの意識的なスピードアップによって、私たち投資家は進化していくことが出来る、ということなんですね。











 
 60年前、サイモンがはじめて充足化の概念を提唱したとき、同僚たちはあざ笑った。でも、認知神経科学や進化生物学の最新の知識のおかげで、進化のダイナミクスと考え合わせると、限定合理性は完全合理性よりも人間の行動を正確に描写していることがわかってきた。



 私たちの限られた脳では、どんな状況でも最適な意思決定を計算することなんてできないかもしれないが、十分な数の失敗と適切なフィードバックを重ねていけば、最終的には最適な意思決定に到達できるだろう。













 成功するには、たくさんの失敗のバリュエーションを経験することが必須という事ですね。私が最近 ​ポートフォリオ含み損ランキングシリーズ を定期的に書いて全国に恥をさらし続けているのも、自分の失敗のパターンを分析して自らの投資手法をより洗練させる糧にしたい、という強い思いがあるからです。失敗のパターンには限度がありますし、ミスをすればするほどより良い投資家になれるということなんですね。(続く)​​





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Last updated  Nov 21, 2020 01:40:05 PM



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