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カテゴリ:株式投資全般
先日ツイッターで、「損切りについて」が大きな話題になっていました。損切りをするということは、元々の自分の判断が間違っていたと心の底から認めること、敗北を全身で受け入れることであり、愉快なことではありません。むしろ人間の生物学的な本性からすれば、「出来れば避けたい」ことであると言って良いでしょう。
ただそれでも私は、投資家として「損切りは自分を、何よりもその心を守るために必須」であると考えています。我々は自分が思っているほどに強い存在ではありません。そして、 投資心理学の教えによれば「含み損は含み益の2.5倍の精神的ダメージ」 があります。生物学的本能に従って「儲かったら迅速に利益確定、損したら我慢して耐えてどこまでも塩漬け」を繰り返していると、ポートフォリオはあっという間にボロボロの赤字だらけになり、終いには全体で含み損の状態に転落してしまいます。 こういう状態になってしまうと、投資家は「損失の大きさ」にしか目がいかなくなります。投資家としての生命線である「頭脳の明晰さ」は失われ、襲いかかる「含み損の大きさ」だけに心は囚われてしまいます。「損失を減らしたい、このピンチから何が何でも脱出したい、でも何も考えられない。」という「脳みそピヨピヨの幼子の様な精神状態」に逆行してしまうのです。こうなってしまっては 「世界最大のグレートゲーム」 とも称される株式投資の世界で生き抜くことなど既に不可能です。投資家にとって必須の 「2次的思考」 を巡らす能力が既に失われてしまっているからです。 つまり、私たち投資家は、「常に巧みなディフェンスをしながら、自らの心を守りながら市場と言う過酷なリングで戦う」必要があるのです。そしてだからこそ、「損切りは必須」であると私は考えているんですね。 、、、そして私はこの考え方を発展させて2021年現在では、市場で常に最高にご機嫌な気分で過ごし長く生き抜くためのコツは、 「含み益と含み損のバランスを不釣り合いなくらいに含み益側に傾けておく」 事だと考えています。 何故ならこうしておくと、市場と言うのは「楽しくて快適でまるで竜宮城のようなところ」と心の底から思えるからです。マーケットで長生きするためには、「市場に対する素朴で原始的な信頼感」を持っていることは極めて大切なのです。 「カワイイは作れる」のと全く同じで、含み益も作れます。「邪悪でどこまでも大きく成長する可能性がある危険な癌細胞」である含み損は徹底的に切る、そして逆に含み益は軽視して受け流しておけばいい、心地良いモメンタムの涼風を楽しんでいればいい、ということです。そうすれば、時の経過と共にポートフォリオには自然と含み益が積み上がっていくんですね。 以上、損切りに関する私の考え方 2021年編 でした。 、、、最後に、今日の日記の元ネタとなった私の一連のツイッター投稿を貼っておきます。これからもブログとツイッターを連動させながら、楽しく活動していきたいと思っています。
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Last updated
Sep 19, 2021 11:06:40 AM
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