2021/10/14(木)13:55
6. 株式市場のインサイダー取引の量は、一般に考えられているよりもずっと多い。
さて今日は株式投資本オールタイムベスト121位
利食いと損切りのテクニック(アレキサンダー・エルダー著、パンローリング、2012年)
の第6弾です。
今日は、第6章 「エンジンノイズ」で売る から。
決算発表前に売る
決算発表がニュースに流れて大きなサプライズになることはめったにない。
決算発表で株価が跳ね上がることのない理由は、ほかにもある。決算発表の内容が、公式発表の前にあらかじめ漏れていることが多いのだ。
私の考えでは、株式市場のインサイダー取引の量は、一般に考えられているよりもずっと多いと言える。
大衆向けのニュースは、上流階級向けとは別なのだ。
私の経験では、決算発表のインパクトには懐疑的なほうがうまくいく。会社は情報を漏らし、インサイダー取引が行われ、決算報告書は行き交っている。
いやあ、どうですか。このエルダーの身もふたもない岩肌むき出しの赤裸々トーク。ここ日本株市場でも、日々戦っていて「いや、これ限りなく炭酸に近いだろう。」と感じる局面と言うのは山ほどありますし、それが「マーケットの実際のところ」なんだろうと思います。
そしてエルダー本の素晴らしさと言うのは、そういう「マーケットの悪い面や恐ろしさ」を淡々とリアルに教えてくれるところにもあります。まるで「海兵隊訓練キャンプの頼れる鬼教官」みたいに超現実的な1冊なんですね。(続く)