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Jan 29, 2022
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カテゴリ:株式投資全般
​​ さて今日は株式投資本オールタイムベスト124位






トレーダーのメンタルエッジ(ジェイソン・ウィリアムズ著、パンローリング、2013年)







 

 の最終回第5弾です。






 尚、今回が最重要回となります。何故なら本章で登場している人物にはトレーダーとしての「性格上の致命的な欠点」があり、それを認識した上で「それでもうまくやるやり方」を見つけているからです。









 私はこの章から多くの教訓と学びを得ました。自分にとってはこの27章だけで少なくとも数百万円の価値がありました。それでは始めましょう。







 

 
 今日は、第27章 性格に関するケーススタディー - ラルフ・ビンス から。




 ラルフ・ビンスは過去30年間、機関投資家向けの資産運用会社に勤務し、何百万ドルもの資産を運用し、政府系ファンドや個人トレーダーに助言してきた。彼は、コンピュータープログラマーとしてファンドや大口トレーダーやプロのギャンブラーのために分析プログラムを書いている。また、彼の専門分野であるポートフォリオマネジメントや、ポートフォリオとトレードの最適化に関する5冊の著書もある。









 ラルフ・ビンスは私達投資家の世界ではビッグネームですね。そんな彼が「投資家としては最悪の性格」の持ち主であるとは私は全く知りませんでしたし、彼がそれをどう克服して自らの性格を生かしたトレードをしているか、という話は滅茶苦茶勉強になりました。続きを見ていきましょう。









 
 【ビンスのコメント】トレードは私にとって長くて苦しい道のりで、それは私の性格に欠陥があるからだと思う。私は臆病で、軽はずみで、薄っぺらい人間だ。このような性格は、優れたトレーダーになる妨げになることが多い。集中力がある人は、マーケットで明らかに有利だが、私にはそれが備わっていない。




 そこで、私は長年かけて自分の性格を考慮した独自のトレードスタイルにたどり着いた。だから長くて苦しい道のりだったのだ。自分に合うスタイルがはっきりしてきたのはほんの3~4年前からで、今ならばその理由がよく分かる。



 私は、トレードをできるかぎり退屈なものにしないと利益を上げることができないということを発見した。過去を振り返ると、農夫が自分が植えた野菜が育つのを見守るくらい退屈な時に利益が上がっていたのだ。



 私が適切にトレードしているときは、退屈で、満足感などまったく得られない。。。私は作物が育つのを見守る本物の「退屈な農夫」なのだ。











 、、、このビンスの告白を読んでいて、私は強い衝撃を受けました。と言うのは、






 自分には「軽はずみで夢見がち」という「一生涯ずっとギャンブラー」だった父親からそのままダイレクトに引き継いだ性格上の欠点があり、ビンズと同じように「トレードに刺激とスパイスを求める」傾向が以前からずっとあったからです。








 それに気づいたのはかなり昔にWWW9945さんと話していた時で、「みきまるさんのポートフォリオはいつも1位が凄い。ちょっと危なげで考えられないような銘柄を持ってくる。」と言われたことがありました。私はその時はそれを「誉め言葉」として得意げな気持ちで受け取ったのですが、何故かその話をその後何度も何度も思い返すようになりました。








 言われて見ると、自分には ​6425ユニバーサルエンターテインメント​ や ​7523アールビバン​ のような、やんちゃでリスキーな銘柄を平気でポートフォリオ1位に据えて戦う傾向がある。これは自分の中のギャンブル欲を満たすための良くない行動ではないのか? 命金を賭けた真剣勝負の場をスリルとサスペンスを楽しむための個人的な「おふざけ娯楽場」にしているんじゃないのか? そうならば、これは長所ではなく逆にまさしく欠点ではないのか? とハタと思い至ったのです。








 また改めてここで考えてみると、私が過去に戦ったやんちゃ銘柄の成績はトータルで見るとそれほど大したものではないですし、今後は自分の性格上の欠陥を強く意識して、ビンズの様に極力つまらない「農耕民族的な銘柄」をポートフォリオ最上位に据えて、今まで以上に慎重に丁寧に戦っていこうと決意しました。(滝汗)








 そしてこの最新の知見は現在の2021~22主力株概況シリーズでの銘柄選定にも反映させています。つまり、最新シーズンでは、以前よりも「ギャンブル性を抑えた、地に足の着いた銘柄選定」を優先しています。










 
 彼(ラルフ・ビンス)は不安(N1)も高く、衝動性(N5)はかなり高かった。私たちが調べた何十人ものトップトレーダーのなかで、不安が高かったのはビンスとダン・ザンガーの2人だけだった。




 








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 【ビンスのコメント】 つまり、私に合っているのは、耐えられないくらい退屈なトレードなのだ。。。トレードを野菜が育つのを眺めるくらい退屈にしておけば、私の不安や怒りや衝動は表には出てこない。。。この3~4年、野菜畑の手法を取れ入れてから、実質的な連勝が続いている。











 ビンスは長い時間をかけて自分の性格にぴったりと合った投資手法に辿り着き、それで成績が向上したということです。つまり、誰にでも合うような万能のやり方というものはなく、投資家は1人1人がオリジナルな手法を作り上げていかなくてはならない、ということなんですね。









 さてこれでこの本の紹介は終わりです。独創的な視点から書かれており、非常に勉強になる鮮烈な1冊でした。未読の方は是非。(終わり)
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Last updated  Jan 29, 2022 02:32:27 PM



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