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みきまるファンド
優待株の中から割安で総合戦闘力が高い銘柄を選別し、3~5年の中長期の時間軸で戦う「優待バリュー株投資」を実践。何があっても決して諦めず、少しでも良い投資家になることを目指して日々精進しています。
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免責事項 : 当ブログは私が少しでも成長し、「より良い投資家」 になるための私的な勉強の場として運営しています。記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100%ご自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
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さて今日は株式投資本オールタイムベストシリーズです。第127位は、
ビッグミステイク (マイケル・バトニック著、日経BP、2019年)
です。
偉大な投資家も必ずしくじる、彼らが犯した数々の大失敗から学ぼう、という実に良い着想のベリーナイスな1冊ですね。
今日は、著者による はじめに から。
投資がいかに難しいかを学ぶ最もよい方法は、実地の体験だ。次によい方法は、世界で最も成功した投資家たちの犯した最大の過ちから学ぶことであり、それがまさに本書の狙いだ。
ジェシー・リバモアからウォーレン・バフェット、ジャック・ボーグルまで、成功した投資家は誰もが、成功と同じくらいの数々の失敗を経験している。
バフェットとマンガーはウォルマートを買い損ない、スタンレー・ドラッケンミラーは、2000年初め、株価が頂点に達しようとしているタイミングでハイテク銘柄に手を出した。本書は、読者に伝説の投資家たちの大失敗を紹介することで、挫折を経験しない人などいない、という事実を知ってもらうことを目指している。
どんな投資家も、生まれつき自分に備わった感情からは逃れられない。人はリスクを避けたがり、買った値段に縛られ、「後知恵バイアス」に操られる。そして、投資での失敗はたいてい自業自得で、客観的な事実を受け入れてそれに対処するのは、非常に気の重い作業だ。確かに難しいことだが、私たちは過去の失敗を基に、将来の判断がゆがまない方法を見極めなければならない。
いやあ、この「はじめに」を少し読んだだけで、「あっ、これはいい本だな。」というのが直感的に伝わってきます。著者のマイケル・バトニックは自身が「ありとあらゆる失敗と回り道」を繰り返してきた経歴の持ち主であり、だからこそこういうユニークな視点の本が書けたのだろうと思います。
投資は身をもって経験しないと何も学べない。心臓外科手術についていくら文献を読んだところで、冠動脈バイパス手術はできない。投資も同じだ。何度も何度も繰り返し実践するのみだ。
本書はハウツー本ではない。もし一つ覚えておく点があるとすれば、投資は非常に難しいということだ。誰でも必ず間違いを犯す。しかもそれを何度も繰り返す。そして新しい間違いを発見する。「投資とは何かを会得した」と思った瞬間に、市場から鼻をへし折られる。
しかし、重要なのは、失敗を冷静に受け止め、あまり深刻に考えないことだ。私たちの頭はいったんネガティブ思考に陥ると、そこから抜け出すのが非常に難しいからだ。
成功した投資家に共通する最も重要な要素は、自分がコントロールできることだけを心配する、という点だ。
バトニックが言う通りで、投資では最終的には自分で経験しないと何も学べません。ただ、失敗にはパターンがあるのは事実で、前もって「間違いのバリエーション」をたくさん知っておくのはとても有意義なことです。その意味で、この本は「全投資家必読」の魅力的な1冊と思います。
それでは次回からは、この本のベストオブベストのところだけをコンパクトに見ていくことといたしましょう。(続く)
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Last updated
Mar 14, 2022 01:46:21 PM
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