みきまるの優待バリュー株日誌

2022/07/13(水)22:25

5. ジュリアン・ロバートソンと小型株効果。

株式投資全般(1972)

 さて今日は株式投資本オールタイムベスト131位 ヘッジファンド (セバスチャン・マラビー著、楽工社、2012年)  の第5弾です。​​  今日は、第5章 番長 から。  ​ ヘッジファンドの物語は、、、ハイパフォーマーたちの物語であり、なかでも最も有名な一派をつくったのは、ノースカロライナ州出身のやり手-その名をジュリアン・ロバートソンという。  ロバートソンがタイガーを立ち上げたのは1980年。48歳と比較的遅い時期だった。  1980年5月の創業から1998年8月の最盛期まで、タイガーは手数料控除後で平均31.7%の利益を上げた。S&P500指数の年間上昇率12.7%を上回っている。  この期間に銘柄選択が成功したというのは、効率的市場仮説にとって屈辱的な事実だった。。。ロバートソンは、市場の制度的弱みや、一流のクオンツ戦略や、何かしら哲学的なビジョンを発見したと主張したわけではない。彼はかつてタイガーの東京駐在員、ロバート・カーに充てた手紙で自分の投資アプローチを概観しているが、その内容があまりに平凡なため、彼の成功がますます謎めいて見える。  いわく、タイガー・マネジメントの人間は、優良企業を排してもっと優良な企業を加えることで、アグレッシブにポートフォリオを運営しなければならない。ひとつの投資に資本の5%以上をつぎ込む危険を冒してはならない。調子が悪くても運が再び向くまで攻め続けなければならない。​​​  ​​ 必ずといってよいほど、彼は相場に勝った。あるタイガー出身者によると、これは小さな会社に目をつけたせいだという。いわく、ユナイテッド航空など大企業の市場価格は、ウォール街のアナリストがデータを隅々まで調べるから効率的になりやすい。ところが小さな会社は監視の目を逃れやすい。​​  ジュリアン・ロバートソンも、  ​​小型株効果​ ​  を存分に利用したということです。そして彼よりも遥かに資金力が劣るがゆえに小回りと機動力を発揮しやすい我々市井の個人投資家にとって、このやり方がより効果的であるのは言うまでもありませんね。♬  (続く)

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る