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みきまるファンド
優待株の中から割安で総合戦闘力が高い銘柄を選別し、3~5年の中長期の時間軸で戦う「優待バリュー株投資」を実践。何があっても決して諦めず、少しでも良い投資家になることを目指して日々精進しています。
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免責事項 : 当ブログは私が少しでも成長し、「より良い投資家」 になるための私的な勉強の場として運営しています。記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100%ご自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト135位
反脆弱性(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2017年、ダイヤモンド社)

の第7弾です。
今日も、第2章 過剰補償と過剰反応はどこにでもある から。
競馬で勝つ方法
名馬は、遅い馬と競わせると負け、強敵と競わせれば勝つといわれている。ストレスややりがいが欠如し、補償不足になっている状態、いわば”逆ホルミシス”の状態は、どんなに優れた者でも堕落させる。。。多くの人は、初級の微積分学よりも上級の微積分学のほうが成績がいい。
この過剰補償のメカニズムは、もっとも意外な場所に潜んでいる。飛行機で大陸間を移動してくたくたになったら、休みよりも、ジムで少し運動したほうがいい。
また、こんな有名な裏技もある。大急ぎでしなきゃならない仕事があるときには、会社でいちばん(または2番目に)忙しい人に頼むのがいい。
ほとんどの人は暇な時間を無駄にしてしまう。暇な時間があると、人は機能が低下し、怠け、やる気をなくすからだ。忙しくなると、ほかの仕事もがむしゃらにこなすようになる。これも過剰補償の一例だ。

うーん、実に納得のいく文章ですね。彼はどれだけ天才なんだろうとしみじみと思います。さて、このタレブの指摘ですが、投資家界でぴったり当てはまる実例があります。
FIRE(「Financial Independence、 Retire Early」の略で、経済的自由と早期退職を意味する言葉)を目指して集中して生き生きと投資に取り組み、ついに目標資産を達成して隠居する投資家の方々と言うのはいつの世にもたくさんいらっしゃるのですが、私の観察だとFIRE後の彼らは高い確率でFIRE前よりも投資成績を落としています。
使える時間は飛躍的に増えているはずなのに、何故かそうなります。またFIRE達成後に心身の不調を訴えだす方も非常に多く見受けられます。これこそがまさにタレブの言う「暇な時間があると、人は機能が低下し、怠け、やる気をなくす。」ことによる、「ストレスややりがいが欠如し、補償不足になっている状態」の典型例なのではないでしょうか?
(続く)
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Last updated
Jan 14, 2023 02:27:38 PM
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