みきまるの優待バリュー株日誌

2023/07/17(月)10:16

2021~23主力株概況76位、ヤマタネ。

優待株について(3783)

​ さて今日も当ブログの「看板記事」である2021~23主力株概況シリーズです。 76位 9305 ヤマタネ (東P、3・9月優待) ◎◎ ​​ PF時価総額76位の上位銘柄は、倉庫準大手で文書に重点を置き、不動産賃貸も併営しているヤマタネです。今回初めてのポートフォリオ上位進出を果たしてきました。  利益のほとんどは物流部門と不動産部門で稼いでいます。  現在の株価は1693円、時価総額192億円、PBR0.39、自己資本比率は35.4%、今期予想PER7.94、配当利回り3.4%(57円)、総合利回り4.0%(57+10=67円、100株優待品はメルカリ平均価格の1000円で換算)で、優待は100株保有で9月株主に「山種美術館」カレンダー1点、300株保有で3月株主に自社米2キロなどです。​​  ヤマタネは保有している不動産にたんまりの含み益を持つ、素晴らしい資産バリュー株です。下記の通り賃貸等不動産の含み益が244億+63億=307億円もあります。なのでここは元々低PBRですが、実質PBRは更に低いことになります。  私がここで「刃の欠けたのこぎり」みたいな滅茶苦茶に荒い計算をしてみます。ヤマタネの時価総額が192億円、純資産が479億円、実効税率を30%として賃貸等不動産の含み益307億円に0.7をかけると215億円です。すると、192億円÷(479億円+215億円=694億円)=0.277なので、ヤマタネの「実質PBR」は約0.28となります。かなり魅力的ですね。 (上記データは第124期有価証券報告書P83より引用)    そのため、ヤマタネは「日本を代表するS級の資産バリュー株」の1つと言っていいと思います。同じテイストの超低PBR銘柄に ​7932ニッピ​ がありそちらもすんごく良い銘柄ですが、ヤマタネは2024年度まで「累進配当」方針かつ2025年度配当性向35%以上目標で積極的な株主還元姿勢を見せているのが「鉄仮面ニッピッピ」よりも好印象です。(笑)   ちなみにこれまた私がおせっかいで2025年3月期の配当を荒く予測すると、純利益が2024年3月期と2025年3月期が同じであると仮定して、1株利益213.1円×0.35=74.6円となります。ヤマタネは不動産部門から安定して利益が出てくる「ここ掘れワンワン」体質で配当余力の高い会社なので、これは特に無理のない数字と思います。 ​  ​(上記データはヤマタネ 2023年3月期決算説明資料より引用)​  またもう1つ、 ​ヤマタネの本社がある越中島地区は東京都心ですが、未だ再開発が進んでおらず今後に大きな期待が持てる​ のも凄く良いと思います。何しろ越中島駅は東京駅から京葉線で僅か2駅4分という好立地であり、「東京のラストリゾート」とも呼ばれるほどの潜在ポテンシャルがありますからね。 (上記データはヤマタネ 2023年3月期決算説明資料より引用)  うーん、ここまで書きながら総合的に考えると、ここは更にもう少しPF上位で戦えるかもしれないです。カタリスト豊富で非常に良い銘柄ですね。 2022~23主力株概況シリーズ 免責事項 2022~23主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る