さて今日は株式投資本オールタイムベスト143位
シュワッガーのマーケット教室 (ジャック・D・シュワッガー著、パンローリング、2013年)
の第5弾です。
今日も、第2章 非効率的市場仮説 から。
理由は間違っているが正しいー市場に打ち勝つのが難しいわけ
効率的市場仮説を擁護する人々は、市場に打ち勝つのは極めて難しいと主張する。それはまったく正しいが、理由は間違っている。
市場でエッジ(優位性)を手にするのが難しいのは、価格がすべての公表された情報を即座に織り込むからではなく、価格に対する感情の影響が大きく変わり過ぎるために、ほとんど計測できないからだ。
適正価格をどれほどもっともらしく定義しても、感情のせいで市場価格がそれらを大幅に超えることがある。この時期はバブルと呼ばれる。逆に、感情のせいでそれらを大きく下回ることもある。この時期は恐慌と呼ばれる。
市場がいつ高揚感に包まれているのかや恐怖に襲われているのかは、理解できることが多い。それでも市場に打ち勝つのがとてつもなく難しいのは、バブルや恐慌がどこまで進むか判断が難しいからだ。
市場に打ち勝つのが難しいことを説明するのに、市場価格は常に正しいという仮定に訴える必要などないのだ。
ふー、効率的市場仮説が完全に頓珍漢で間違っていることに対する、これ以上ないくらい逆説的かつ鮮やかで切れ味の鋭い説明ですね。
次に効率的市場仮説信者の方がワイにネチネチ絡んできたら、この文章をそのまま喉奥に詰め込んでやろうと思いました。そのくらい印象的でしたね。(笑)