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カテゴリ:投資本書評
さて今日は株式投資本オールタイムベスト144位
ベスト・ルーザー・ウィンズ(トム・ホウガード著、パンローリング、2024年) ![]() の最終回第12弾です。 今日は、この本の総評を箇条書きで最後に書いておきます。いつもは本の裏表紙に自分用のメモ書きとして書き殴っているものなのですが、実験的に一度出してみます。 0. パンローリングには特にテクニカル系に駄本も多いけど、これは大当たり。これがあるからパンロー漁りは止められない。 1. 総合評価 名著。2024年出版の投資本の中では今のところベスト。減点ポイントはどっか他の本で読んだような表現やポエムが多いこと。 2. 著者のトム・ホウガードは「ガチで勝ち続けているスーパートレーダー」でマジの本物。その辺の「実際には勝っていない、なんちゃって投資家&著述家」とは一線を画している。本当に稼いでいる投資家の金言に溢れた傑作。完全にサイコパスとは思うけど。 3. 相場心理学の本。 マーク・ダグラスの神本「ゾーン」 に凄く近い。イアン・テイラー&マシュー・ヒルガーの傑作「賭けの考え方」 にも近い。 4. 全体にハッとする優れた指摘が多く、「ゾーン 最新章」って感じ。 5. 本書の最大のポイントは、「90%の投資家は負けるので、その逆をやるのが正解」 ということ。実に理に適っていますね。(笑) 6. 具体的には、「勝ちトレードにプレッシャーをかけて増し玉しろ。どこで買い増しできるかを徹底的に考え続けろ。」 と言うのが本書の肝。新鮮且つ斬新な指摘で実に素晴らしい。逆に言うと、「負けトレードを増し玉するナンピン戦略はほぼうまくいかない」訳で、これまた実に理に適っている。 7. この「勝ちトレードを追撃せよ」と言うのは、世界ナンバーワン投資精神科医で私が心の底から尊敬している アリ・キエフ の考え方に凄く近い。ただ超強面のキエフ博士の言葉よりも心にスーっと分かりやすく入ってくる感じがした。 以上です。 壁にぶち当たっている中~上級者には滅茶苦茶刺さる内容と思います。投資本の豊作だった2024年を代表する名著ですね。未読の方は是非。(終わり) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 12, 2025 12:28:19 PM
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