さて今日は当ブログ1番人気の 2024~25主力株概況シリーズ です。
39位 9035 第一交通産業 (福証、3・9月優待) ◎~◎◎
PF時価総額39位の上位銘柄は、九州小倉地盤でタクシー事業を全国展開する第一交通産業です。


ところで「福証単独上場銘柄」というのはどこも流動性が極めて低いことからそれが嫌気されて「逆プレミアム」が乗って指標的に安いところが多いんですね。ここ第一交通以外の所を具体的に言うと、
1771 日本乾溜工業
7533 グリーンクロス
8398 筑邦銀行
あたりですが、どれも優待付きですし、それぞれの方の予算に応じて1枚ずつ拾うというのは悪くない投資アイデアなのではないでしょうか? ま、株価が上昇するかは私には全く分かりませんが。(笑)
さてそんな素敵な第一交通の現在の株価は752円、時価総額295億円、PBR0.61、自己資本比率23.7%とやや悪いのが最大の欠点、ついでに言うと「福証上場」のせいで会社の規模は大きいのに流動性が非常に低いのも大きな欠点、今期予想PER11.16、配当利回り3.3%(25円)、総合利回り6.0%(25+20=45円、優待券はメルカリ平均価格である額面の100%!で換算)で、優待は年2回、100株で1000円相当、600株で2000円相当、1000株で3000円相当、2000株で5000円相当、10001株で30000円相当の優待クーポン券です。また保有期間3年以上だと所有株数に応じて更に優待券が追加されます。

私はここをポートフォリオ上位銘柄としている関係で、毎回優待MAXとなる45000円分のクーポン券を戴いています。凄いボリュームですね。




そしてこの優待クーポン券は「通販取り扱い商品」と引き換えすることが出来るのですが、その商品内容がかなりいいんですね。今日は実際の優待品とその使用例を2つ御覧頂きましょう。
第一交通優待の博多もつ鍋

もつ鍋にはニラをたっぷり入れるのが好き。

うまーい。

次の日の朝、ゴマをたっぷりかけて担々麺風にしたチャンポン麵がこれまた実にうまい。

第一交通優待のピザ

こんがり綺麗。

なんだこれ、ゴロゴロと具が多くて滅茶旨いな。コストコのピザの3倍くらい美味しい。

こんもりと分厚くて美味しい。

さて第一交通産業は不人気な福証銘柄ですが、指標的には割安です。またタクシー業界ではすでに最大手の1位であり、しかも同時にM&Aを続けてゆっくりと着実に成長し続けています。

(上記データは会社HPより引用)
次にここで純度100%のピュアなポジショントークをしたいと思います。私が今の第一交通産業が安いと考える最大の理由は、「片肺飛行」だからです。ここの収益源は大きく分けてタクシー事業と不動産事業の2つなのですが、今は不動産部門のみが利益が出ている状態なのです。
そしてコロナ禍から世の中が急回復する中で、一旦減ってしまった運転手さんの確保が課題となり、経費が先行している関係でタクシー部門は全く利益が出ない状態が続いています。ただタクシーの需要自体は既に回復しているのでいずれは利益が出るようになるだろうと自分は考えています。
それが何故かというと業界最大手のタクシー会社が利益が出ていないというのは異常事態であり、そんな状況が長く続けば業界自体が立ちいかなくなると思うので、いずれは平均回帰の法則で正常化するだろうと感じているからです。
コロナ前の2016~2019年あたりを見ると、1株益は110~120円程度は出ていたのであと数年すればそのくらいには戻るだろうと楽観的に見ています。

(上記データはかぶたんプレミアムより引用)
そしてそれまでの間は優待を楽しみながらのんびりとお昼寝していればいい、利益が平準化する頃には株価1000円くらいはいくだろう、というのが私のざっくりとした超荒い読みです。いわゆる、 「優待バリュー株アナグマ投資法」 ですね。(笑)

ところで、著名なバリュー投資家で「トゥイーディー、ブラウン・カンパニー」の ウィリアム・ブラウン は、ホームラン級の名著 価値の探求者 たち の中で、

「低取引株には特徴がある。それは、運転資本であろうが、資産の簿価(PBR)であろうが、利益(PER)であろうが、どんな尺度においても非常に割安であるという事だ。」と述べました。
タクシー業界最大手のナンバーワンなのに、超不人気市場である地味な「福証」暮らしが長く続き、毎日の出来高が「枯れ枯れの枯山水」でほとんどない第一交通産業は、ブラウンが指摘する「低取引株の特徴」を全て、そして同時に非常に分かりやすく満たしています。
でも、今や第一交通はタクシー業界ナンバーワンに成長しており、その「入っている箱」が実力に対してちょっとあまりにも小っちゃくなっているのではないか?と個人的には感じています。 「幼稚園のぴちぴちの制服を着た、すね毛丸出しの変態おじさん」 になっているんですね。
以上、日の丸バリュー投資家として「2025第一交通産業 冬の陣」を引き続き戦っていく所存です。
2024~25主力株概況シリーズ 免責事項
2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の無重力の自由過ぎるステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。