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カテゴリ:株式投資全般
さて私は今 清原本 の書評を書いている途中な訳ですが、その中で清原さんが 「逆張り投資家としての苦悩」 を滲ませている表現がありました。
それに付随して今日は、自分が考える「正しい逆張りの仕方」とは何か?という視点について改めてまとめておきたいと思います。尚、この命題は過去にも当ブログで何度も記事化しており、それを集大成した内容となっていることをご了承ください。 さて良く 順張りと逆張りではどちらが良い投資手法なのか? という議論がありますが、私は、 「市場心理に対して逆張りを仕掛ける」のが正解 だとずっと以前から考えています。 なので、 結果としての投資行動では、値動きに対して順張りする事も逆張りする事も両方ありますし、それが当たり前 だと思っています。 市場が好材料に対して過少反応していると思えば順張りをする(≒モメンタム投資)。 市場が悪材料に対して過剰反応していると思えば逆張りをする(≒バリュー投資)。 これが大切なことであると考えています。 市場心理に対して投資家として「正しく」反応できれば、値動きに対してのトレンドに従う順張りでも、そしてみんなが大好きなダダ下がりの中買い向かう逆張りでもどちらでも利益になります。 順張りの場合は分かりやすくそのまま 「モメンタム効果」 が発揮されるからですし、逆張りの場合は 「リターンリバーサル&フレッシュモメンタム効果」 が期待できるからです。 少し具体例を出してみましょう。 ラーメン一風堂で有名な 3561力の源HD は、2025年1月22日に株主優待制度の大幅拡充を場中に発表しました。そして株価は900円程度から1000円越え迄一気に急騰しました。 私は「高くなった総合利回り、そして何よりも優待券を使って食べられる一風堂のラーメンの美味しさを考えると、マーケットの反応はあまりにも限定的で、これは明らかな過小評価だ。」と考えて買い増ししました。 その後市場はこの好材料を徐々に織り込み、株価はじりじりと上昇していきました。私は、 市場が好材料に対して過少反応していると思って順張り(≒モメンタム投資)をした のです。 ![]() (上記データはかぶたんプレミアム+エレフォロ拡張より引用) 北欧フィンランドのファッションブランドであるマリメッコや、イタリアフィレンチェの革製品ブランドであるイルビゾンテが看板の 8029ルックホールディングス は、ドル箱だった韓国市場の不振と12月の優待権利落ちが重なって、2025年1月上旬に株価が急落しました。 私は、「指標的な割安感、高い総合利回り、力のある優待制度、完全子会社化した稼ぎ頭のお宝であるビゾンテイタリア社の価値をまとめて考えあわせると、マーケットの反応は過大で、これは明らかな過剰反応だ。」と考えて買い増ししました。 その後市場は冷静さを取り戻し、株価はじりじりと上昇していきました。私は、 市場が悪材料に対して過剰反応していると思って逆張りをした(≒バリュー投資) のです。 ![]() (上記データはかぶたんプレミアム+エレフォロ拡張より引用) 以上をまとめると、逆張りと言うのはその時々にマーケットで支配的になっている「市場心理」に対して仕掛ける、言い方を変えると、 人間の本能に基づいた根深い行動バイアスを利用して、その逆に、裏に、光が当たっていなくて暗い所に、賭け続ける ![]() ことが肝要であると、自分は考えているということですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 17, 2025 01:51:09 PM
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