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Apr 6, 2025
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カテゴリ:投資本書評
 さて今日は株式投資本オールタイムベスト147位





 身銭を切れ(ナシーム・ニコラス・タレブ著、2019年、ダイヤモンド社)







 の第3弾です。ここが今回の書評の最重要回の1つですね。





 今日も、第1部プロローグその2 対称性の簡単なおさらい から。


 






 ​
 身銭を切らないと私は愚鈍になる

 

 スリルや楽しみは学びを助く。人間には2種類の脳がある。ひとつは身銭を切っているときの脳、もうひとつは身銭を切っていないときの脳。身銭を切ると、退屈な物事が急に退屈でなくなることがある。



 企業への投資家であれば、財務諸表の脚注(真の情報が隠れている場所)を読むとかいう超退屈な作業が、あら不思議、それほど退屈でなくなる。



 ここで、ひとつ告白を。私は身銭を切っていないと、たいてい愚鈍になる。



 数学を初めて面白いと思ったのは、ウォートン・スクール在学中、友人から先ほど説明した金融オプションについて教わったときだった。



 私は直感的に、従来のベル・カーブを用いた理論、テール(極端な事象)の影響を無視した理論に間違いがあると悟った。



 リスクを背負ったとたん、私の第二の脳が目を覚まし、複雑に並んだ確率を難なく分析し、解読できるようになった。火事になると、人は誰よりも速く走れる。だが、実際に行動していないと、私はたちまち愚鈍な自分に戻ってしまう。







 ​
 リスクを背負うという極限の状況や集中から得た知識は、ずっとあとまで手元に残る。鋭さこそ失うかもしれないが、誰もその教訓を奪い取ることはできない。

 








 私がこの25年間、常に全財産の98~99%を市場に投じてフルインベストメントを続け「戦場最前線の砲弾投資家」であり続けているのも、一言でいえば「生きているという確かな実感があり、それによって人生がキラキラと輝くから」です。






 逆に言うと、自分は適切なリスクを取っていないとアドレナリン不足でふにゃふにゃのダメ人間の状態に陥ってしまいます。正にタレブの言うとおり、身銭を切らないと私は愚鈍になる」んですね。





 ちなみにこの視点に関しては、タレブの以前の傑作 ​「反脆弱性」​ でも




​ ​「逆ホルミシス」




​ として言及されています。ちなみに 「ホルミシス」とは、通常は少量のストレスや毒素が生物に与えられると、それが逆に健康や強さを促進する現象 を指します。例えば、適度な運動や日光浴や軽いストレスが体を強くするようなケースです。タレブはこの考え方を「反脆弱性」の文脈でよく参照し、適度な混乱や挑戦がシステム(人間や組織など)を強化すると主張しています。​





 次に、「反脆弱性」から実際のタレブ節を少し引用してみましょう。



 ​名馬は、遅い馬と競わせると負け、強敵と競わせれば勝つといわれている。ストレスややりがいが欠如し、補償不足になっている状態、いわば”逆ホルミシス”の状態は、どんなに優れた者でも堕落させる。。。多くの人は、初級の微積分学よりも上級の微積分学のほうが成績がいい。​



 ほとんどの人は暇な時間を無駄にしてしまう。暇な時間があると、人は機能が低下し、怠け、やる気をなくすからだ。忙しくなると、ほかの仕事もがむしゃらにこなすようになる。





 ちなみに私は未だに兼業投資家で「とんでもなくクソ忙しい」毎日を過ごしていますが、それでも何とか無理やりに時間を捻出して投資家としての「本丸」であるこのブログを毎日更新しています。




 ところが面白い観察があって、私と同じような兼業投資家の方が資産が増えて働く必要がなくなり無事にFIREして「専業投資家成り」すると、使える時間が無限大に増大したはずなのに、今は投資家稼業が専業になったはずなのに、兼業投資家時代よりもブログを書かなくなる、全体のアウトプットが激減して無気力になってしまう、という事例をたくさん見ています。






 つまり、




 ​我々人間という生き物にとって、身銭を切らない、適切なストレスややりがいがない「逆ホルミシス」の状態は、無気力や愚鈍を引き起こす極めて危険なものである​





 ということなんですね。(続く)










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Last updated  Apr 6, 2025 11:11:06 AM
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