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カテゴリ:投資本書評
さて今日は株式投資本オールタイムベスト148位
黄金の掟(ジョン・ボイク著、パンローリング、2009年) ![]() の第8弾です。 今日も、私がめちゃんこ尊敬している前世紀の偉大なモメンタム投資家、 第3章 ジェラルド・ローブ から。 ![]() 持ち株の上昇が止まって下げに転じたときは、ポートフォリオのなかで一番調子の悪い株を真っ先に売却し、好調な株は残すのが鉄則だった。彼が勧めていた戦略のひとつは、毎年、年末にポートフォリオの10%ほどの株を売ることである。 ![]() ローブが用いた主な転売ルールは、基本的には次の2つだった。 ![]() 私も厳密ではありませんが、この「ローブの10%ルール」を採用して投資を行っています。具体的には、 「ポートフォリオ含み損ランキング」 を書いて損失が出ている銘柄群をしっかりとモニタリングしながら、「もう回復の見込みがないな」と考える子は損失額が大きいものから定期的に斬っています。そして経験上、このローブルールに従えば市場から退場することにはまずならないと思いますし、間違いなく有益です。 またローブの言う「不調な銘柄を取り除く」と言うのは、S&P500など多くの時価総額加重型のインデックスファンドが定期的に実行していることでもあります。何故かというと、業績不振で時価総額が減少した銘柄は機械的に除外されるからです。 そして多くのインデックスファンドのパフォーマンスが良いのも、そして同時にほとんどのアクティブファンドがどれほど努力してもインデックスに及ばずに後塵を拝しているのも、実はそのシステムが「遅効性のモメンタム投資」になっており、強力な有効性が証明されている 「モメンタムファクター」 を偶然に使えているからでもあるんですね。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 13, 2025 07:39:39 PM
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