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カテゴリ:投資本書評
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第152位は、
謙虚なるコントラリアン投資家(ダニエル・ラスムッセン著、パンローリング、2025年) ![]() です。 最初に1つだけこの本の欠点を言っておくと、内容が完全に「投資上級者向き」で全体にかなり難解なことです。なので投資初心者だと読んでも「???」かもしれません。多分そのせいでアマゾンでの点数が低いんだと思います。でも安心してください。 ワイがこれから分かりやすく説明します。 この本は、ヘッジファンド、バーダッド・アドバイザーズの創業者、ダニエル・ラスムッセンによる「刺激と革新」に満ちた、知的好奇心が爆発する会心作です。割引キャッシュフロー法(DCFモデル)や資本資産価格モデル(CAPM)を、「全く役に立たないもの」と鮮やかに斬り捨てています。 私もDCFやCAPMは「未来を完全に予測できる投資家はこの世のどこにも存在しないので、元々理論として成り立っていない。なので当然の帰結として実際の毎日の戦場では使えない。」と以前からずっと思っていたので、この本の主張に100%同意しました。2025年現在で、 マーケットの実態を最もよく説明してくれている、最高の臨床投資哲学書 である、と言うのが私の評価です。 2025年は たーちゃんの渾身の1冊 を筆頭に「近年稀にみる投資本の当たり年」でしたが、その中でも間違いなくベスト3には入るだろうな、というとんでもなく素晴らしい1冊です。年間最高傑作候補ですね。 ちなみに本書中で、 投資は分析のゲームではなく、メタ分析のゲーム (アクティブファンドはどこも徹底的な銘柄分析をしているが、全体としてインデックスファンドに勝てていない。つまり分析のみでマーケットで勝つことは出来ない。それは自分も過去25年間の経験で実感している。ではどうすれば勝てるのか?のヒントを教えてくれている警句) 危機はどれも似ている (そうであれば、それは投資で有効な手法になるということ) と言う2つの名言があったのですが、自分にとってはそれぞれ100万円くらいの価値があると思いました。 この本は定価が僅か2800円なので、明白に値付けが間違っていると断言できます。少なくとも5800円くらいにはパンローリングは今すぐに値上げすべきです。 超名著、「投資の科学」の著者、マイケル・J・モーブッシン による「本書は、ほとんどの投資本とは一線を画す爽快かつ待ち望まれた1冊だ。」という賛辞が、この本の独自性をはっきりと示していると思いますね。 今日は、いきなり強烈な まえがき から。 ![]() ウォール街で正しくあるべき最も簡単な方法は、自分が分からないとか、予測できない多くの事柄を正確に見極め、自分の能力の限界を正しく理解していない人たちとは反対に賭けることである。 ![]() くーーーー、いいですね。もうここだけで「この本、当たりっぽいな。」という感じがします。それでは次回からはいよいよ本文へと分け入って参りましょう。(続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 15, 2025 08:34:20 PM
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