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Jun 22, 2026
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カテゴリ:投資本書評
 さて今日は株式投資本オールタイムベスト154位




 ブラックスワン回避法(マーク・スピッツナーゲル著、パンローリング、2016年)








 の第14弾です。




 今日も、これまた素晴らしい出来である 第10章 オーストリア流投資法II から。










 今日は、スピッツナーゲルのオーストリア流投資法のパフォーマンスが実際にどのようなものなのかについて。尚、投資法の詳細についてはとても書評レベルでは書き切れないので、実際に本書を御覧下さい。





 ​
 図10.5 階段状の洗練度 (みきまる注:右端のジークフリートがオーストリア流投資法のパフォーマンス)




 




 オーストリア流投資法のパフォーマンスは、バリューやクオリティアプローチより上ということですね。






 図10.5は、パフォーマンスの範囲と、その範囲における平均値とを示している。



 さて、素朴な時価総額加重平均であるS&P総合指数から、われわれの純粋且つ典型的なオーストリア流アプローチ(ジークフリートのポートフォリオ)まで、文字どおり階段状になった結果を見ることができる。



 歴史的観点からすると、一番古いものが最上段に来ており、ほかの者はそれぞれ単発的に枝分かれしたものであるから、図10.5は進化をあらわしているのではない。これは方法論と、最も重要なそれらの背後にある思考の洗練度をあらわしているのだ。



 この点において、バリューアプローチは良い線を行っている。しかし、集中することで、ほかの賢明なる投資家が行っていることに5~10%のリターンを追加することよりもはるかに大きな成果が生まれるのだ。最も重要なことは、「なぜ」そのような結果が生まれるのか、論理的かつ確かな基準がもたらされることにある。



 オーストリア流投資法の強みと魅力は、その原理がもつ直感的な論理にある。検証を行う前でさえ、われわれはその強みがなぜ存在するのかを知っている。ほとんどのバリュー投資家は、自分たちのアプローチがもたらす強みを目にはしていても、それを理解することはない。



 彼らの戦略は、単なる長期的な株価の平均回帰に依拠しており、グレアムがこれを「われわれのビジネスの謎の1つであり、私にとっても、ほかのだれにとっても謎なのだ」と述べたことは有名である。

 









 私が理解したところでは、





 我々バリュー投資家は「望遠鏡で未来を覗いて」投資をしているわけですが、それが偶然に「迂回的なアプローチ」になっていて利益の源泉になっている。一方のオーストリア投資家は「手前から遠くまでぴっしりとピントが合った深い被写界深度を持って」意図的に迂回している。




 ということです。つまり、




 我々バリュー投資家は、自らの力の源泉に気付かないままに投資をしていた。




 ということですね。







 続きを見ていきましょう。





 
 われわれは収益そのものではなく、あとでより大きな収益をもたらす方法に投資しているのだということが理解できれば、異時的な強みを獲得するために迂回路を進まなければならないことも理解できよう。こう考えることで、われわれの視界は鮮明となり、そして最も大切な「深度」を得ることになるのだ。



 バリュー投資の謎は、それがオーストリア流投資法を騒々しく微調整されたものととらえることで、解消される。











 オーストリア流投資法は「迂回路を歩む事こそが大切なのだ」ということが直感的かつ論理的に理解しやすく、そこがバリュー投資よりも分かりやすくてかつ洗練されているということですね。





 つまり、




 オーストリア流投資法はバリュー投資法の源流かつ上位互換であり、だからこそ我々バリュー投資家にとってこの本が必読書である。




 ということです。私が本書の書評を書き上げることに執念を燃やした理由が今こそ皆様に御理解いただけるのではないでしょうか?(続く)












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Last updated  Jun 22, 2026 07:49:10 PM



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