美樹丸の駆け込み寺&聴導犬レオン(獅)

2009/04/04(土)18:01

大切な教え子である「ひろくん」

ひろくんのことを説明しよう。 ひろくんはダウン症。西宮パソコン教室の教え子である。 私にとって大切な生徒。 小学生2年からもう教えて4年になる。 今は小学生6年だ。 私は彼が頑張ってくれてるからこそ、 西宮パソコン校を続けることができた。 ついて下さった親御さんにも感謝してやみない。 実はこの4年間2回も場所が変わったにもかかわらず、 ひろくんは私についてきてくれた。 毎週私とひろくんはヘレン・ケラーとサリバン先生のように 喜怒哀楽の個人レッスンが続いた。 泣いたり、怒ったり、笑ったり… 私は一度もひろくんを特別扱いはしなかった。 けれど、ひろくんはそれでも 「先生、大好きだよ」といってくれた。 そんな彼の成長を私は振り返る。 彼の頭脳は遥かに私を驚かせるほど素晴らしい。 何回も繰り返して覚えたら絶対忘れない。 言葉ひとつひとつに敏感だ。 その言葉ひとつひとつ説明しながら私は指導するが、 今まで考えていなかったことを教えられる。 彼を通じて私は 「理解してもらえるにはどうしたらいいのか?」 を考えさせてくれる。 愛情をあげることで自分が幸せになれるんだということも… 私はひろくんと一緒の時間が一番、我に戻る時間。 怒っても私を拒否したりしない、まっすぐなひろくん。 君に出会えた私って幸せやな・・・ 私が見えなくなるまで手を振るひろくん。 「大好きだよ。ひろくん。」 4年前はキーボードのアルファベットが大文字な為、 小文字のアルファベットを打ってくれなかった。 「だって、文字が違うんだもん!」 「これは大文字なの。小文字と同じなの」 「ちゃうわ!これわかんない!!」 原稿の文字を大文字に変えたら入力してくれるひろくん。 だけど、それやったらひろくんのためにならん。 私は大文字を書くのをやめて小文字に戻した。 「これはあかん!」 「こういうこともあると受け止めていかないとだめだよ!」 「先生!これ、僕、わかりません!」 「ひろくん!『わかりません』じゃない!」 と何度も泣かしたことがあった。 そんなひろくんが理解してくれて、 イータイピング試験7級に合格した。 私にとって涙・涙・・・・だったのだ。 めっちゃ、嬉しい。こんな嬉しいことはなかった。 そんな感動をありがとう! 次は6級の試験やね。 一緒に頑張ろう。

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