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近年小説を全くと言っていいほど読んでいなかったのに、最近は読書熱が何よりも勝っているため、ブログもほったらかしですが; 今年に入って読んだ本は14冊。私にとっては驚異的な数字です。 私の本棚はこちら 読み終えた直後のレビューを最近掲載しています。 (携帯から見てくれている友達も多いので、そのままコピーします。) 『学問』山田詠美 高校生のとき衝撃を受け、一番好きだった作家さん。 若者向けと勝手に思っていて、ずっと読んでいなかったが、とんでもなかった。 今でも衝撃的。それでいて、その頃よりも深いところまで読み取れて面白い。 当時読んだ作品ももう一度読んでみようと思う。 子どもから思春期にかけての性への目覚めを軸に、男女4人組が生き生きと描かれている。 題名を「学問」としているところに作者の意図がうかがえる。 洗練されていて、キレが良い文章。考え尽くされた比喩にはうまい!としばしば感動。キラキラした子どもの世界に浸ることができた。 それぞれの人物の訃報も記されていて、どんな人生を送ったかを想像でき、登場人物にますます親近感が湧いた。 『風味絶佳』山田詠美 うーん。上手い。 恋愛を食べものにからめて描く心理描写。 甘くてエロティックですが、ほろ苦さもあって味わい深い作品。 中でも表題作のグランマの「女の子は、シュガー・アンド・スパイス」は名言。 先ほど知りましたが、映画になっていたんですね。 しかもタイトルがシュガー&スパイス。 レビューにも書いたけど、私の中での第二次読書ブームのきっかけが山田詠美さんでした。 (ちなみに、第一次は小学3年生のときの江戸川乱歩。なんて渋い。) すっごく久しぶりに読んで、あの時の感動を思い出しました。 角田さんの著書も読み進めています。 『三面記事小説』角田光代 実際の事件をもとにしたフィクションの短編集。 それぞれのタイトルページにその事件の新聞記事の三面記事が掲載されているが、私は一番最後に読んで、なるほどこの記事がこんなストーリーに、なんて思いながら楽しんだ。 リアリティがありすぎて、ホラーを読んでいるようにゾクゾクした。 事件の裏には、本当にこんな背景があったんじゃないか、と錯覚させる作者はすごい。 『この本が、世界に存在することに』角田光代 本をテーマにした短編集で、本好きの人なら共感するところが多々あると思う。 作中にあるように、昔読んで面白くなかった本を、今再び読んでみるとそうだったのかーということも多い。 本が面白くないんじゃなくて、そのときの好みに合わなかっただけ。 それ故、好みの本との出合いは感動もので、読書をやめられない。 角田さんの大好きな著書(日記はこちら)、『八日目の蝉』がNHKでドラマ化されるそうです→☆ 好きな本の映像化ってうれしいんだけど、イメージ違ったらどうしようっていう不安もありますね。 でもこれは見てみよう。 その他、最近読んだ本。(ソーシャルライブラリーにレビュー載せています。) 『ファミリーポートレイト』は『八日目の蝉』とよく並べられるようです。 子連れの逃亡劇という点で共通していますが、私にとっては全然違いました。 母が子に押し付ける、虐待を含む歪んだ愛は、苦痛でしかなかった。。子どもにとって母親が絶対の存在で、その先付きまとうことも。 でも、すごく評価の高い本で、逆に『八日目の蝉』は誘拐犯だし・・・という点からも、厳しい評価の方も多いです。 人によって感じ方が全然違う。でも、それが読書の楽しさだと思うのです。 好みの本か否かの違いだけ。 色んな人のレビューを(絶対に読後に!)読むのは面白い。 私がお勧めの本を読んで、全然だめだったーという方、よかったら教えてくださいね。 今年の本屋大賞ノミネート発表されましたね。 『神様のカルテ』 『植物図鑑』 『新参者』 『猫を抱いて象と泳ぐ』 『横道世之介』 の5冊は図書館で予約していますが、いつ回ってくるかなぁ。 去年の大賞『告白』ももう何ヶ月待っていることか・・・(予約時、78人待ちだった。) 『1Q84』は127人待ちで予約もしてません。今年中には買って読みたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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