というわけで、昨日エントリーさせていただいた、ホルストシュタインさんのベト7、もう一日引っ張ります。
て、昨日はこのベト7聴いていていらんこと考えてしまいました、でしたが、今日は直球なこの演奏の感想です。有名な曲なだけにいろいろと工夫をされる指揮者さんが多い中、この日のホルストシュタインさん、変なことは一切されない演奏でした。ベートーヴェンはこう聴かせるのだ!ということをしっかり届けてくれる演奏で、聴いているほうがその世界にどんどん引き込まれていくうちに気がつけば終曲、そんな見事な演奏でした。これだけの有名曲だといろいろな指揮者がまあ自己主張よろしくなにかしらしてくるんですが、そういう見え見えな演出が一切なし!が本当気持ちよくでした。そのうえでベートーヴェンの演奏では王道のプロセス、でしたからもうたまらないよね、であっという間の時間になりました。
さてどうなんでしょうか、今だとこういう「一切奇を衒わない」演奏って実は人気がないかもしれません。確かに例えばマーラーであればそういう自己主張の強い演奏もあり、とは思いますが、ことベートーヴェンに限ればそういう「見え見え」な演奏は好きじゃあないんです。それだけにこの日のホルストシュタインさんの演奏、しびれたのですが、特に私よりも先輩方の皆様、少し前のマエストロの演奏、やはりたまりませんよね?