カテゴリ:日本を知る
大人の古事記講座は今回も含めて"はじめに"が続いています。宇摩説が、独自で現在の常識とまったく違う古事記解明なので、行き成り古事記突入しても判り難いためです。
はじめに3で、現在の史学者が中心の解明が場当たり的で謎だらけ、謎の山積である。つまり、現在史学は古事記を解かず、本居宣長を継承し、しかも、これを否定する異常思考なのだ。
以上のようなわけで、日本人の常識は古代が謎のまま、形成されている。だから邪馬台国の所在論も自説が氾濫して収拾が付かないのである。日本人の古代常識は空想・創作・思い込みの山積で謎のままで解明は一切出来てないのだ。
「大人の古事記講座」(3) 宇摩説の基礎知識
"はじめに3の日本古代を宇摩説で解いた概要を、次のように、歴史的流れの概要を説明する。
* 邪馬台国の所在の常識は九州か近畿、 * 宇摩説の高天原=邪馬台国が北四国の基礎知識 * 高天原が天上になった理由 * 高天原と朝廷は本家と分家 * これらを宇摩説で簡単に解説する。
宇摩説は高天原=邪馬台国、北四国の所在
「邪馬台国は九州か近畿」と古代史に興味のない人々も思っている。現在の史学などを参考にした古代史教育と、メディアの大騒ぎで、何処か決まってないのに、思い込んでいる。
宇摩説的には、九州や近畿は高天原の支配下の地域であり、良く似た文明地域である。したがって、九州・近畿に限らず、西日本の何処でも邪馬台国とも言えるのである。
実際、邪馬台国が支配している地域なら、その地域を「邪馬台国」と言っても、間違いだとは言えない。ただ、邪馬台国の都の所在になると、現在、では闇の中だ。
宇摩説の高天原=四国説
そこで、宇摩説が都は四国だったと言う具体的話を古事記などを使って書いておこう。
古事記神話は、高天原神話・筑紫神話・出雲神話・大和神話であり、四つの地域になっている。筑紫=九州、出雲=中国、大和=近畿の各地方であり、これは異論がないだろう。
残るのは所在不明の高天原=邪馬台国である。そこで地図を思い出そう。弥生文化圏の地域で九州・中国・近畿を省くと、残るのは四国である。これも異論はあるまい。
弥生時代の日本に四箇所の神話と、四箇所の地域である。所在不明の高天原を四国にすれば空白が埋まる。しかも、四国は平型銅剣と言う独自文化が栄えた。
古事記が高天原を天上にして地上から消した理由
地図を思い出せば明確な所在なのに、古事記が天上にして、地上の所在を隠したが、高天原神話が四国神話であったのだ。このように解けば、四国が高天原=邪馬台国の可能性は非常に高い事が論理的に良く分かるだろう。
高天原を天上にして、地上から消した理由は、朝廷は高天原から天降り(あまくだり)した分家で、本家が高天原が地上に残ると、朝廷には不都合だったから、天上にして地上で無いとしたのだ。
もちろん、人々が様々な指導で世話になっていたから、持ち上げることには反対しない。こうして、人々も、天上の高天原に異論が出なかったのであろう。
そして、実際は海の潮流で往来した高天原が地上にあると言う伝承も、時代とともに忘れ去ったのである。そして、各地に残ったのは断片の物語であり、「海から来た神」、「山から降りてきた神」などで残った。
伝承は全て創作されたものではなく、全て正しい事も無い。多くの伝承の突合せと、基礎的解明の整合によって、採る部分と、付加の分別が必要なのである。
ただ、余り変化しない地名については、歴史の核心を残すことが多いし、神社の祭神も地域の歴史を知るのに非常に役立つものだが、これも、全体的整合が必要である。
<2011,12,3「大人の古事記講座」(3)、何故四国>
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最終更新日
2014年01月09日 00時01分37秒
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