カテゴリ:光る君へ
「小右記」最後の巻を図書館に返却しました。
中で、興味深い内容がありました。 なんと、伊勢の斎宮である嫥子女王が天照大御神の荒魂だとして、託宣を したのです。 斎宮が天照大御神の託宣をするなど、前代未聞のことだと、実資は驚いて います。 斎宮は天照大御神に仕えますが、託宣をしたことはなかったようです。 ![]() 託宣の内容は、斎宮権頭藤原相通夫妻が不正を働いていること、また天皇 (後一条帝)の政治を批判すると共に斎宮を自分の娘から出していないこ とも批判しました。 この託宣は朝廷を大いに驚かせ、相通夫妻は流罪に処されました。 また、7回の祓えをしたり、献杯をしたりしています。 ![]() ウィキペディアより 斎宮歴史博物館より 嫥子女王が斎宮に卜定された時、後一条天皇にはまだ子供がいなかったので すが、託宣があった年に、後一条帝の第二皇女馨子内親王が賀茂の斎院に 決まり、天皇夫妻を嘆かせています。 馨子内親王は数えで3歳、可愛い盛りでしたから、側から離すのが心配だっ ったことでしょう。 嫥子女王は頼通の妻隆姫の妹にあたります。 この託宣が大芝居だったという説や、頼通夫妻が伊勢の祭祀を朝廷主催に 戻そうとする目的があったとも言われているそうです。 相通夫妻が不正を働いていたのは事実であり、それを糺す良い機会となっ たようです。 当時はこういった託宣などはまだ信じられていたでしょうが、それにして もみんな驚いたようです。 本当のことなのか、芝居や企みがあったのかはわかりませんが、こんなこ ともあるのですね。 いつもポチッと応援ありがとうございます ![]() にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.03.24 11:45:39
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