心が壊れていく
今夜、未來の大切な友だちの彼女が空の星になってしまいました。未來にとってはお兄ちゃんみたいな友だちの、大切な彼女。二人が同棲して1年がすぎ、いろんなことがあった。マカの彼女は心の病でした。治療もしていたのに。去年の夏だったかなマカが「彼女が元気ないんだけど、どこかいい病院知らないか?」と電話してきた。女医さんの心療内科や、未來が主治医にしてたじーちゃん先生を紹介した。でも、なかなか彼女は元気になれなかった。そういえば、ここ数年マカに逢ってない。彼女と暮らすようになってからなかなか逢えなくなった。マカは仕事以外は片時も彼女のそばを離れられなかったからだ。大切な彼女だからいつもそばにいてあげたかったのもあるだろうけど。未來はときどき、人が死んでしまうのがわかる。今夜も嫌な予感がしてた。何もしていないのに涙が出てきて、誰かがどこか遠くへ行ってしまう、離れ離れになってしまう。なんともいえない悲しい気持ちになっていた。マカの彼女の心は崩壊していた。治療をしてもなかなかよくならない。一緒にいるマカもそうとう悩んでいた。未來が心配なのはマカの心がガラガラと音を立てて壊れていきはしないかと。マカは「俺が彼女をおいつめた」んだと泣いている。いつもいつも強いマカが男泣きしてる。ぽっかり心に穴があいて何も手につかない状態。「つらいけど、追い詰めたなんて思っていたら、彼女は天にのぼれないよ」こんな言葉、彼に届かないこと分かってる。でも、自分のせいだって思っていたらこんどは彼が崩れていく。未來は彼の話を聞いてあげることしかできない。ホントは彼女との楽しかった想い出を聞いてあげるのが一番なんだろうけど。今は泣かせてあげる。泣くのも供養。今、窓の外は雪が悲しくチラチラと空から降っています。でも、未來は心の病を許さない、彼女の命を奪い、マカの彼女をこの世から消した。心の病と闘っている皆さん、治療どんなに長くても辛くても、諦めないで。まわりで支えている、一緒に戦っている人もあなたが生きていてくれてこそ。なんか今夜は眠れそうにないです。