熊野速玉大社からは徒歩で15分ぐらい。JR紀勢本線新宮駅の駅前にあるのが徐福公園。
徐福公園は徐福の墓所でもある。
駅前ということもあり、無料駐車場はなく、民間の駐車場しかない。
どれも一日600円の看板。もったいないので、路駐して、数分間の参拝。中も広くはないので、参拝と記念撮影には十分な時間。実はここを探すのに手間取った。というのも徐福公園の道路案内のとおりに進むと辺りをぐるぐる回るだけでたどりつけない。とても不親切というよりはいんちきな道路標識だ。特に国道にあった標識が、最初の敗因。たまたま道を尋ねた人が親切で、駅前にいけば見えるからということで駅方向を目指す道路標識どおりに進むと簡単にみつかった。それに帰りも国道を目指す標識がやたらに遠い回り道を勧める。
さて、ここは徳川紀州藩初代藩主徳川頼宣が建立したもので、1994年に公園となった。このあたりは楠の藪で、楠木姓もそれが元と思われる。
熊野新宮の古文書には「楠藪に秦徐福の石塔立てり」とある。
徐福とは東方にある
蓬莱・
方丈・
瀛州に不老不死の霊薬があると
秦の始皇帝に奏上して、秦の始皇帝の命により、財宝と共に数千人を従えてやってきた紀元前3世紀頃の渡来人。一説には彼が
神武天皇ではないかとも言われている。
司馬遷の「史記」にも東方の王となったと記載されている。徐福は
始皇帝側から見ればペテン師だが、当時、始皇帝が薬帥に不老不死薬を作るよう命じそれができないと次々に処刑するなか、方便で国外逃亡を図った。徐福は薬帥なわけだが、薬帥(くすし)が楠の木で薬を作り、
楠氏(くすし)となり、それが楠木姓の元ではという一説もある。
徐福が求めた霊薬とは楠の木の仲間である「天台烏薬」(てんだいうやく)ではないかと思われている。この薬草は腎臓病・リウマチなどに効果があり、活性酸素消去作用にもすぐれているらしい。近年その効能に注目されているとか。公園内の売店でも陳列されている。
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公園内の売店では天台烏薬の徐福茶のペットボトルも販売していたので、ドライブ飲料として購入。ややジャスミンみたいな香り系のプーアル茶みたいな。。。
南近畿の旅だが、熊野川をわたり、三重県へ。
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