大道芸人のチップ
昨日、とある有名な公園に友達と散歩に行きました。いつものことですが、そこでは外人の大道芸人がパフォーマンスをしていたのです。私は路上パフォーマンスが大好きなので、一番前で陣取って見ていました。目立つ場所にいたので、手伝いをさせられたりして楽しませてもらいました。もちろんショーが終わったあとで帽子の中にチップを入れました。一緒にいた友達は「どうする?100円ぐらい入れておこうか?」と言ってましたが、私はサイフから1000円札を出し、帽子に入れてきました。友達はあまりの高額に驚いていました。私の金銭感覚を疑ってるような顔つきでした。「ま、二人で1000円だから、いいじゃん。」と言っておきましたが、一人でも払ったでしょう。たった15分ぐらいでしたが、外人のくせに喋りはうまいし動きも良かったので、私は1000円分、充分に楽しませてもらいました。大道芸というとバカにする人が多いですが、あれは非常に難しい仕事だと思います。芸の技術はもちろん、話術や細かい動きも計算が必要です。しかも、お客さんは芸を見にきたわけではありません。最初からお金を払うつもりもなく見ています。そんな、たまたま見てる人に楽しんでもらって、お金をもらう。すごいことだと思います。払う方だって、ここでサイフを開けるとは全く予想してなかったでしょう。散歩してる人、デートしてる人、考え事してる人、偶然そこにいただけのいろんな人から、お金をもらっちゃうんですよ。童話 「北風と太陽」みたいですよね。恐喝みたいに脅かしてお金を取るんじゃなくて、心を暖めて楽しませてお金を取っていく。パフォーマンスもお金稼ぎも芸当と言えると思いますね。こんな素晴らしい芸当を持ってる人は尊敬します。一日でいくら稼げるのか知りませんが、さらに芸に磨きをかけていただきたいという願いをこめた1000円でした。