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新緑の歯車

新緑の歯車

ペルソナ

カツ...カツッ...

私の元に少しずつ近づく足音が聞こえる

カツッ...カツ。

足音が止まり、私を見下ろす。

上を向くと

黒い服を着た、死神のような女が立っていた。









私の名前は-----。
ただ此の世を彷徨い歩く者。
永遠に仮面をかぶり
それを脱ぐ事を禁じられた。
心を出すのを罪とされ
私は永遠の牢獄に囚われた。
ペルソナ....《仮面》に。

今私を見下ろしている女は自身。
今の私は純白の服を着て、大き目の椅子に座っていた。

黒い私はこう問う。
お前は永遠に仮面をかぶり続けるのか?

私は何も答えない。

続けて黒い私はこう問う。
お前は罪に、自分自身に永遠に囚われるのか?

私には判っている
こんなのは駄目だと。
もう罪を購ったのだから
もう私は自分を出して良いと。
判っているのに...。

私は今だ仮面を被り続ける。
それが唯一の「逃げ道」とばかりに
私は今だか面を被り続ける

君に赦されたはずなのに

私は一体...。
何の為に仮面を被るのか?

そう、黒い私に問うと
黒い私は薄く笑みを浮かべる。

黒い私は懐に手を入れ
一枚の薄い木の板を取り出した、否、
これは板じゃない...。

それは漆黒の仮面。

それを私へと渡してきた。

私は無意識に受け取り
その仮面を



















【終】



書いた感想。
まー、即作ですorz
私的に仮面と言うのは、自分を偽るものではなく、自分を隠すものだと思っています。
真の自分を出したくない。
だから少しだけ仮面の力を借りる...と。
偽るという事は
仮面を自分の顔と思ってしまう事です。
その意味に気付かないと
本当に自分を偽る事になる...。
そう、思っています。


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