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カテゴリ:碁
決戦 白66とオシアゲたのに対し、黒は67と軽くトブ。右方とつながればひと安心だ。右上隅との連絡は容易に断てない。白68、70のワリツギに対する黒71は形であり、こう打ちたい。この手で72の点にカケツぐ(?)のでは、すかさず71の一路上にノゾかれて幸便に上辺を守られてしまい、気が利かないことはなはだしい。白72からの出切りは覚悟の上…と思いきや、白はここで74と手堅くバックした。出切りは黒からも88の左から出切り返されて乱戦になるのをきらったものか。なるほどわけのわからない乱闘になりそうである。 黒75―。ただつながるだけでは不充分とみて頑張った。白も左辺の一団が分断されているのですぐ切りは無理だろうという言い分もある。このあたり、すでに黒、必死である。 ここで白76が本局二度目の、見るからに損な手。黒77とオサエてはあまりにおいし過ぎる…。今日の天頂は、どうも変調の気配である。 黒81がどうだったか。このラインを分断しておいて、「力のシノギ」にいこうというのだが、自分の弱点も増幅させている。はたして白84のハネダシが来た―。黒85は勢いではあるが、きわめて危険な一手だった。白86で― 〈参考図1〉 〈参考図2〉 〈参考図1〉白1と切れば、カナメを助けて黒2が必然。白3と愚形にマガればこの白は取れない。黒4カケには白5以下つかまらない。また、〈参考図2〉の白5と俗に出てから7としてもゆうゆうシノいでいる。 〈参考図3〉 だが、白は切りに対し〈参考図3〉黒2とこちらで応えられるのをきらったのではないか。白3と二子を助ければ左辺は大利。しかし黒4から、左辺の味をみて上辺にナダレこむ…。なるほど、これはけっこう止めるのも大変かも知れない。はっきり言って実際のところわからない(天頂の見損じの可能性もぬぐえない)が、そういうことにしておこう。 実戦に戻って白86とハネたので、黒87とカカエることができた。 白90―。白も目一杯がんばってくる。地でも負けまいとするのと、隅への喰いこみ、さらにはなお中央への攻めを捨てていない。ここで黒91の切り。隅を守らず最強手段に出て、一気に勝負をつけようとする。これで双方、ただではすまない。いよいよ決戦だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.02.24 00:10:56
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