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カテゴリ:碁
![]() 決戦 黒91の気迫の切りに、白は92のアテ一本から94とヒキ、シボリを狙う。黒はここで95と隅を受けた。当然白は96以下シボってくる。だんだん眼型が乏しくなってきた。白がいつ右上をツグのか…。白はいったん100と戻り、左辺をおさまった。 ここで黒101と左上隅を動いた。大石をつながるだけでは勝てないとみての勝負手である。中央の大石にはまだ余裕があるとみている。しかし、本当に大丈夫なのか。白102とまず傷をひとつ消した。狙っている。しかし左上を決めた方が手堅かったのではないか。黒はここで103と隅で活きにいく。大丈夫なのか?白104以下眼を奪いながら自らの傷を消す。これで中央は後手一眼しかない…。白110と大きなところを助けながら活きを催促した。隅を荒らされたものの、白は着々と成果をあげている。 黒は111とさらにガメった。完全にシノギ勝負だ。 ついに114がきた―。もう右上とつながっての生還はない…。中央でかろうじて二眼作る余地があったのは幸いだった…と思いきや黒115ハサミツケ。なんとがめつい稼ぎだろう。当然白は怒ってくる…。白128の必殺のオキ一発である。その前に右上を決めたのは疑問。ここはいつでも利くところなので、保留すべきだろう。大石がらみでいつコウが生じるかわからない。118以下はコウダテ損だろう。 黒129―。これではワタれない。しかし、白はすぐ遮断にいかず、いったん130と守った。黒ワタつても、低いので気にならないということか。実際細かそうだ。 で、黒は左辺をツナがらず131と出て地合い有利を決定的にしてしまう。しかし… 白134から136がかねてからのヨミ筋で、「御用」だ。黒はどうしても連絡できない。 ![]() ![]() 〈参考図1〉 〈参考図2〉 〈参考図1〉 黒1には白白2から4のハイ。白6があり、これにキイていたら辺の一子をカカ工られて全滅。したがって黒7以下抵抗する。双方頑張ってコウ勝負だ。〈参考図2〉黒1なら、白2が必殺の一撃。 これは終局…。 さあ魔婆斗、絶体絶命だ。この大石をどうシノぐのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.02.24 01:30:55
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