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カテゴリ:碁
![]() 天頂のバンザイ突撃 白4とワタリを止めた時、黒5が第二の勝負手。白10では― ![]() 〈参考図1〉 白1とあくまで取りにいきたい。双方頑張って、13までコウである。コウになると、左上隅で重ねたコウダテ損がものを言いそうだ。 実戦では11まで、左下に侵入した黒があっさり活きた。こんなところが活きては形勢大接近である。 そして続く白12がたいへんな一着だった。 ![]() 〈参考図2〉 12では〈参考図2〉白1のサガリが厳しかった。黒2と活きた時、白はAか5のトビコミか。あるいは3といった大技もある。 ![]() 〈参考図3〉 前図白3の大技に対して黒1のサガリなら2とワタり、黒は活きるのがやっと。左上隅につながる余裕はない。ここを大きくエグり、先手を取って右辺にまわれば白有望だった。 実戦白12では左辺への響きが弱く、白16程度ではほとんど無償で活きられたに近く、こうなっては逆転である。一度守勢に立つと、どんどん弱くなるのがCOM碁の課題か。白12が敗着である。 さらに黒21のコスミに白22と反発したが、これがさらなるつまずきにつながった。黒25、27と出たとき、白28からさらに30とオサエたのは無謀。一路右にヒクしかなかった。ヒイておけば、やや黒が厚いながら、まだヨセ勝負である。黒31から33の魔婆斗得意の「アタリアタリコンボ」が見事に決まってしまった。これで白、決定的な敗勢である。 38以下、白はいろいろやってくるが、黒43と冷静。「金持ち喧嘩せず」である。 白56の勝負手(?)には気合いの反発だが、無用のがんばりだったか。のちに白68のオキを招いている。白72以下、天項のバンザイ突撃がはじまった。これがなかなか油断ならない…。しかし、この碁では幸いなことに各所の黒地が厚かった。 黒77にまわり、白68の効を帳消しにした。 白92―またしても勝負手??しかしこんなところが手になるわけがない…。 白98―そこはツゲないだろう? 白100―!? 白106―…。 だんだんツッコミの言葉がなくなってきた。 白112―おいおい…。 白114―まさかツグとでも? 白118―!? 白120に至っては、ネット碁で初級者と打ってるみたいな気分になった。 黒127で白投了。ここで初めて天頂の「真意」がわかった。投げ場を求めたのか…。 黒は前回に続き、模様を大きくさせない作戦。しかし上辺から左上の折衝でつまずき形勢を損じた。 しかし苦しいかにみえた中央の分断された石をうまく生還させ、大きく盛り返した。 白はその後の下辺および左辺でもたついたのが痛かった。左下三々入りが成功、さらに左辺がノーダメージにワカレては逆転。その後両アタリの見損じで差がひらいた。 例によって黒、辛抱の一局。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.03.30 23:58:27
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